日本には太古から稲作文化が根付いています。春から秋にかけ「土づくり、種・苗の準備、田植え、除草などの管理、水抜き・肥料追加、収穫・乾燥」と主に６つの行程を経て食卓に並ぶおいしいお米が出来上がります。

　学業・学習・勉強というものは、この米作りと似たようなところがあります。年度が始まる4月から夏休みが終わる８月までの５か月間に、その学年で新たに習う学習内容を進めたり、前学年までの内容を集中的に復習したりします。秋には様々なテストで蓄えた実力を発揮し、客観的な数値で自分自身の学力（得点）と位置（順位、志望校への合格の可能性）を計るわけです。稲作と同じで、学習における秋は夏までの努力を踏まえた「収穫の季節」と言ってよいと思います。

　同時に秋は、はっきりとした学力差が浮き彫りとなる季節でもあります。同学年の中でも明らかな学力差が生まれてくる季節、それが「秋」なのです。学力差の正体は「夏までに培ってきた基礎力の違い」であったり「学習習慣の有無」であったりするわけですが、やはり「夏前と比較し、学習内容が各段に難しくなる」ことが大きな要因だと思います。

　この秋、悪い意味で周囲との学力差がついてしまわないよう落ち着いて学習を進めていってほしいと思います。そのお手伝いは、私たち文理学院が十分に担うことができると自負しています。この秋は文理学院で「勉強」（＝誰かに強いられて励む）ではなく、「学習」（＝自ら学び、習得する）する姿勢を身につけていってほしいと思います。

　最後に「共に明るい未来を切り拓いていこう！」と伝えたいと思います。そのために与えられた児童・学生の仕事が「学業」です。「学業を通じて自分自身を耕し、自分自身の人生を実りあるものとする決意と行動」を文理学院ならきっとできますよ！

　秋入学、お待ちしています。

学研グループ　㈱文理学院
代表取締役社長
小倉　勤