【1,220】エール

3/17(金)を迎えました。ここ数回の社長blogでは「合格」「合格実績」について書いてきました。あらためて「合格の二文字」を掴み取った生徒諸君!また、そのご家族のみなさん、本当におめでとうございました。心よりお祝いの気持ちを伝えたいと思います。また、社内メールではなく、敢えてここで書いておきたいのは「文理学院の教師陣への思い」です。生徒・保護者はもちろんですが、この3年間、教師陣にとっても新型コロナウイルスとの闘いでありました。今回、高校・大学へ進学する生徒たちは、2020年の春に新中1、新高1としてスタートを切った「コロナ世代」と呼ばれる子どもたちです。様々な意味で厳しい環境の下、生徒たちも元気が無かったり、気力が湧かなかったりしたことも多々あったと思います。そのような生徒たちを鼓舞し、献身的に支え、熱心に指導してきたであろう文理学院の教師陣を大変誇りに思います。正直、苦しい3年間であり、苦しい受験であったと思います。それでも塾生の頑張り、保護者の献身的な支え、そして文理学院の教師陣の手厚い指導が結実した瞬間が合格発表であったわけです。

文理学院の教師のみなさん、1年間、いやこの3年間本当にお疲れ様でした。そして、心よりありがとう!

昨年のblogでも書きましたが「合格発表日」は幕を一度降ろす日であるのと同時に「旗を掲げ、また新たな始まりを宣言する日」でもあります。発表の日、大変に残念なことに不合格者を出してしまった校舎のスタッフのみなさんは、その悔しさを必ず今後に繋げ、よりよい指導を目指す決意をする日であります。私自身も直接受験生を指導する機会は殆どなくなりましたが、現場で活躍する教師陣に対するこの1年の働きがけを振り返りながら来春へ向けての誓いを立てます。

そして、最後に書いておきたいこと……努力・健闘の末、それでも大変残念な結果となった生徒さんたちに私なりのエールを贈りたいと思います。

まずは少しの時間、自分自身を休ませましょう。人間、誰しもそれほど強くはないわけです。頑張り続けることもなかなか難しいものです。一度、リセット、オフ……どんな言葉がぴったり来るかは人それぞれだと思いますが、いずれにせよ「休息」が大事です。自分自身を労わることをしてもらいたいと思います。

次に「落ち込む必要は全くない」、「恥ずかしいと思うこともない」、「自分自身を責めることも必要ない」ということです。これからも「あなたの大切な人生は前に進んでいきます。」時間の流れの中で良いこともあり、悪いこともあり、様々なことが折り重なりながら進んでいくのです。「人事を尽くして天命を待つ」という言葉がありますが、自分のできる最大限の努力を重ねたなら、結果は受け入れるしかない。「努力は人を裏切らない」、「努力は必ず実を結ぶ」という言葉がありますが、短期的な意味ではあれは正しいことではありません。「長期的な意味では絶対的に正しい言葉」であると私は考えています。「辛いことがあったからこそ、数年先に大きな成功を掴むことができた」なんてことは往々にしてあるのです。要は「目の前の結果はすべて自分自身が受け入れる覚悟」と、「目の前の事象は良いも悪いも通過点である」と常に考えることが、1つひとつの事柄に振り回されることのない、毅然とした立派な生き方に繋がるのです。

最後に少し厳しく耳の痛い話も含めて。振り返ってみて「本当に自分のできる最大限の努力を重ねてきたか?」を自問自答してほしい。1点の曇りなくそれはできたというのであれば、不合格となった結果に対して潔く「他の受験者と比べ力不足であった」と認め、次には負けないぞと決意新たに進めばよし。逆に「努力が足りなかった、危機感が足りなかった」などの反省があるのであれば、不合格となった結果をやはり潔く認め「二度と自分自身の努力不足が原因で嫌な思いをしない」と決意して前に進めばよし。1日じっくりと自分自身と向き合って、翌日からの人生を「己のありたい方向、なりたい方向」へ向け、一歩一歩、歩みを進めていこう。

私自身も学生時代を通して今まで順風満帆な人生を送ってきたわけではありません。大きな失敗や、恥ずかしい失敗もありました。そんな中でも言えることは「目の前に起こるすべての事を受け入れて生きてきた自信」があります。どんなに辛く、悲しい出来事も「受け入れ、認めて」生きてきました。同時に「結果や他人に絶対に振り回されない生き方」もしてきました。ある意味非情であった部分もあるかと思います。それは他人に対してというより「いざという時、自分自身に対して非情」ということですが、「すべてを受け入れ、すべてを呑み込んで前に進む」ことで見えてくる風景があると私は思っています。

時間は前に進み、時間は決して戻らない。そして出た結果は覆ることは無い。ならば、いつまでも勝利の余韻に浸っている暇も、敗北に落ち込んでいる暇も無い。あなたの、君の、君たちの素晴らしい人生を、これからも胸を張って歩んでいこう!これは精神論ではなく「人生論」だ。

㈱文理学院 代表取締役社長

小倉 勤

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