【952】経営哲学

5/20(金)気持ちのよい朝のスタート。9:30から本社のオンライン会議に出席し、終了後すぐさまランチへ。そして久しぶりに午後はじっくりとお仕事を。今週は月~木まで学習・生活支援などで山梨へ行き朝から晩までお仕事でしたので、ジョギングも一切できず「ハードな1週間」でしたが、大変充実しておりました。正直、ちょっと眠い…….(笑)

昨日は富士宮西校舎にて「ブロック長研修会」が11:00~14:00まで開催されました。今回は「貞観政要」に書かれていることから1)意思決定力、2)部下との関わり、3)部下の育成、4)自身の成長の4つをテーマに行ったのですが、大変よい研修となったと思います。最後に私からいくつかお話をしましたがここでは割愛します。次回ブロック長研修は9月初旬。夏期講習を終えての研修会ですので「マインドよりスキル面の振り返りがメイン」となるか??また、楽しみにしたいと思います!!次の研修担当は誰だったかぁ。

山梨県から委託された事業「子どもの学習・生活支援」に私自身も関わらせてもらっています。(月)~(木)で9町村10会場で開催しているのですが、その1つでこんなことがありました。中学2年生A君が10日後の中間テストへ向けて社会(地理)の勉強をやろうとしていたのですが、少し離れてみていましたが、いっこうに彼の手が動きません。「わからないところを教えるよ。どこがわからない??」と聞くと、扇状地、三角州、大陸棚など6~7個の質問が飛んできたのですべて丁寧に教えました。その後、その「基本ページの覚え方」を指導し、その後の「問題演習の仕方」も指導しながら2時間ほど地理の勉強をやってもらったのですが、最終的には問題集2ページを完璧にできるようになりました。テスト範囲は10ページだそうですので、その1/5を2時間で完璧にできたわけです。「Aくん。君は普段社会科で何点取ってるの~??」と聞いたところ「30点……」(100点満点)と。「じゃぁ~さぁ~、今回このやり方でやっていったら何点取れそうだぁ??」と聞けば「80点!」と。

2時間で人を変えられるのが教育。

改めてこの仕事を選んで、31年間やってきてよかったなぁと実感できた瞬間でした。Aくん、ありがとう!!

ブルーのアジサイの小径

地に足のついた経営

ここ最近、色々な話を聴く機会や他社の方々と話す機会に恵まれています。採用も担当していますので(弊社は社長面接+筆記試験のみで合否が決まります)色々な情報が耳に入ってきます。その中で感じるのは「地に足のついた経営ができていない企業が少なくないなぁ」と感じます。こんな声を聞きます。「いろいろ新しいことを始めるのはいいとして、毎年のように新しいことが増えてくるので現場はあっぷあっぷ。やっと新しいことに慣れたかと思えば次の新しいことが”天から降ってくる”(笑)落ち着いて仕事ができないですよ」

企業が生き残っていくためには新しいことをやっていかなくてはなりません。しかし、その反面「老舗」としてあまり大きな変化をせずとも長く生き続けている企業もあります。大事なことは「創業当時の思いや企業理念・文化を大切にし、現場で活躍する人たちの思い、いい意味での拘りといったものを認め、生かしながらハンドリングしていくこと」です。有能な人材を外から雇って、これまで社の発展に活躍してきた人材をいとも簡単に切り捨てる、なんてことをやっていれば、必ずしっぺ返しが待っています。もちろん「外からの血の流入」は組織の成長・変革には必要です。しかし、それを理由に経営陣がおかしな競争原理を働かせて現場に過度なプレッシャーをかけるのは(まだまだひよっこ経営者ではありますが)私の経営哲学からすれば大きく間違っていると思います。少なくとも弊社はそのような経営を目指していません。「社員たちが安心して力を発揮できる環境づくり」、「多様な考えを認め合う組織作り」、「思いやりのある温かい場所づくり」が『どんな苦境も乗り越えていくことができる、強さとしなやかさを備えた強靭な企業』を作り上げていくのだと確信しています。

たぶん、上の考えは「正しい」です。

最後に

本日参加した会議で「改正 公共通報者保護法」という法律がこの6/1より施行されるといった話を聞きました。簡単に言うと「社内で起こる(起こった)不正やハラスメントなどを内部告発という形で通報する良識ある人間を守る法律」ということです。例えばある会社で会社側から残業を強いられているのに残業代が一切支払われないとか、労使協定(36協定など)の枠を超えて不当に労働を強いられているとか、決算数値の粉飾とか、ハラスメント被害とか……それを通報をした人間がその後「魔女狩り」のような仕打ちを受け、不当な扱いを受ける……なんてことをニュースやドラマで見聞きしますが、決してそのようなことが無いように罰則を強化したり、通報者の人権を守ったりする法律ということです。大変よいことだと思いますね。これにより多くの課題を抱えている企業が、その課題の是正に舵を切ることが今まで以上に期待されますよね。また、問題を起こした社員を会社がかばったり、「人の噂も七十五日」ではないですが時間をおいて昇格・昇進させたりして、周囲の社員の大きな不満や会社への不信感を招くといったこともなくなるといいですよね!!

経営とは誰のため?

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