【879】育ちの連鎖

2022年2月の最終日です。

10:30から運営戦略役員会、14:00新教育ブロックオンラインミーティング、15:30学研エデュケーショナル静岡・甲府事務局長とオンラインミーティング、18:00過ぎ安西校にて面接と分刻みのスケジュールです。明日は都留経由で甲府へ2つのお仕事を進めながら移動していきます。久しぶりの山梨出張です。

「何を目指し、何のために塾にまで通い勉強するのか?」

以上のような質問を塾生にぶつけてみたら、みんなはどう答えてくれるのだろう。私が期待したい答えは……

「できなくても、わからなくても、できるまで、わかるまでやり抜く忍耐力をつけるためです」

「なかなか覚えられない内容を色々工夫して覚えられるようになるような工夫をする力、創造する力をつけるためです」

「できなかったことをできるようにしながら自分自身を褒め、肯定していくような人格を獲得するためです」

「よき仲間、よきライバルとともに努力することで協調性を身につけると同時に、そのような環境にいることに感謝できる人間になるためです」

などです。「そんな答えが返ってくるわけない」と思った人は、学生を馬鹿にし、少々低く見てますよ。もし、教育に携わっているのなら、すぐさま辞めたほうがいい。学生諸君は「もっと先をみて、先を想像して、学習を通じて何を獲得するべきなのか」についてじっくり考える機会があってもいい。

上の質問に対する期待したい回答をワンフレーズでまとめれば

「社会で通用する、社会の役に立つことができる人間に自らを育てるために塾にまで通い勉強するのだ」

と私は思う。

学生諸君!「育ててもらおうなんて思わず、自分自身で目標を立て、日々の活動を通じて自らが自らを育て上げるのだ」と決意してみなさい。数年後、きっとすごいことになるよ。

「育ち」

道を逸れますが昨日、掛川市で食事をする機会があったのです。そこで非常に嫌な思いをすることがありました。この話のゴールは「大人・保護者としての責任」について考えてもらいたいということです。

8名ほどの家族が私の隣に2つのテーブルを使って着席しました。その際、4歳か5歳ほどの男の子がおばあ様の携帯を使い、動画を大音量で視聴し始めたのです。3~4分ほど様子を見ていました、「家族の誰かが注意するなり、音を小さくするなりするだろう」と。しかし、何事もなく……そこでその男の子の向かい側に座るおじい様に「すみません、音を小さくしてもらえますか?」と伝えたところ、彼は孫(男の子)と孫の隣に座るおばあ様に小さくするよう伝えてくれました。すると、そのおばあ様と男の子の母親が私に直接ではなく、わざと聞こえるような声量で次のようなことを私が店を出るまで愚痴り続けたのです。

「そんなことがうるさいと思うなら外食するな」

「店でかかっている音楽のほうがよほどうるさいわ」

「子どもがうるさいならどこで私達は食べたらいいの」←誰も子供がうるさいとは言っていないし、そもそもその子は黙って動画を大音量で視聴していた

などなど。おじい様も旦那らしき男性も少々気弱な感じでしたので、普段も意見を言えずにいるのであろうと察することができました。彼らには期待できないと瞬時に察することができました。20年前(10年前?5年前??いや一昨日???)の私ならその「品のない女性2名」に対して真っ向から「公共の場でのマナーの話をしている」ことを伝え黙らせたと思います。しかし、他のお客様が嫌な思いをするのは本意ではない。私も50を過ぎて性格的に丸くなっていることもあり(??笑)「常識・良識に欠ける人間をこれ以上相手にする必要はない」、「育ちの悪い人間を構っている時間は無駄である。あの親(おばあ様)にしてあの子(母親)ありだ」(顔がそっくりでしたので)などと自身に言い聞かせながら食事を終えてその場を後にしました。食事は大変美味しかったですし、機会があればまた訪れたいと思いますが。

「子どもは親や家族を選んで生まれてくることはできない」わけです。こういうことに直面すると(って、今までこれほど酷い例に遭遇したことはありませんでした)ある意味「あの男の子は可哀そうだな」と思えてなりません。そういう家族の中で育てば…「朱に交われば赤くなる」です。逆に「みんなが集まる場所ではね。。。」とマナーを教える親や家族の中で大切に育まれた子どもは大人になってもそれを守るでしょう…「三つ子の魂百まで」です。

「育ちの良さ、悪さ」は勉強ができる、できない以上に大きな問題であると思います。特に社会に出てからは。社会的地位はまったく関係ないですよ。経営者の方でもいますもの「育ちの悪さ」を感じさせる方。役職などに就いていない社員でも大勢いますよ「育ちの良さ」が滲み出ている人。「育ち」は家庭のみならず、学習塾のような指導者がいる場所、多くの人たちが集う場所などでも育まれるものです。

いずれにせよ

大人・保護者の大きな責任の1つは「自分の子か他人の子かは関係なく、子を育てる」ということ。そして、それが延いては子どもが成長する過程で「育ちの良さ、悪さ」として滲み出てしまうものだ。

と、自分で納得(自己完結)し、1日の最後にはとても嬉しいこともあり、結局は「中和」された2/27(日)でした。

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