拝啓
いやいや
背景(background)
エーザイという製薬会社が出している「チョコラBB」という錠剤を服用したことがある方もいますよね。(私も気休めで2回ほどあります)先日、ふと「変な名前だなぁ」と思い、調べてみました。すると本当に面白い「背景」がありましたので、ちょっとご紹介がてら本題に入っていきたいと思います。
桜ヶ丘研究所(エーザイの前身)の創業者である内藤豊次さんがチョコレートを使ったコーラ飲料の発売を目指し、商標登録しておいたのが「チョコラ」だそうです。コーラ飲料は頓挫し発売されなかったそうですが、その「チョコラ」という響きが親しみやすいものであったことから、1951年発売のビタミン剤「チョコラA」以降、エーザイの出すビタミン剤の多くに、この「チョコラ」を付けて販売しているとのことでした。面白い!!
「背景」を知ることって大切ですよね。例えば「その人の言動の背景」、「その商品がヒットする背景」、「その企業が繁栄(衰退)する背景」、「国が富む(滅びる)背景」……表面的なことだけではなく、その背景を知ったり、想像したりするところに「深みと味」が出るわけです。
私は社員(組織)の仕事上の「判断・決断」に疑問を呈することがよくあります。その際に想像するのは、やはり「背景」です。「何を1番大切に考えてその判断を下しているのか?」といった「その判断・決断に繋がる背景」を想像したり、直接聞いたりするのです。これまでの社会人生活30年の経験から、凡そ「判断・決断ミス」と私が思う時には次の3つが関係していると思っています。
①1番大切にすべきことを見誤っている(優先順位がおかしい)
②その仕事の本来の目的を見失っている
③自分(自分たち)の都合を優先している
の以上3点。
何かの行事予定を決定する際にも、自分たちの活動計画を決める時にも、緊急時の判断も……「正しい判断・決断」(よりよい判断・決断)を下すために大切なことは
「その目的を確認し、優先順位を確認し、誰のための仕事なのかを確認する」
ということが大切です。特に「長」の付く役職に就いている人間には、その長の管轄においてその感覚・感性が求められ、瞬時に適切な判断ができることを上司・部下から求められます。そして、瞬時に「正しい判断・much betterな判断」ができる人間は総じて普段から「利他の精神」を心の軸に生きている人です。「普段思っていること、考えていることが、普段の言動に出る」わけです。
自分自身の立ち位置(立場)では何が求められているのか。
1人ひとりがそれを考えて行動し、職務を全うすることが組織・チームをよい方向へと導く基礎であります。これは仕事でもスポーツでも同じことです。