8/5(月)です。台風が接近しているようですが、今日はまた夏らしい1日となっておりますね。さて、文理学院では明日から4回に分かれて「中3夏期強化合宿」が行われます。8/14(水)までホテルを貸し切りとして実施されます。この合宿を通して塾生たちはまた一回り大きく成長していきます。体調を崩さず、怪我などなく走り抜けてほしいですね。
さて、明日は8/6「ヒロシマの日」です。毎年、担当する校舎のブログにも原爆や戦争のことについて書かせてもらっています。今回は2年前のことを振り返りつつ書いておきたいと思います。
2年前の今日は朝から広島に滞在し、平和記念公園、原爆ドームなどどともに「放射線影響研究所」(放影研 / Radiation Effects Research Foundation)を訪問し、施設の方の話を聞いたり、資料を見たりして学習していました。「放影研」の前身は「ABCC」(Atomic Bomb Casualty Commission)=「原爆障害調査委員会」という民間組織でアメリカによって被爆による人体への影響を調査するために作られたものです。その後、日本のいくつかの機関が調査に加わり、現在の「放影研」となっています。この施設では被爆者の寿命、胎内被爆、そして被爆者の子供である「被爆二世」への遺伝的影響がないかなどを調査しているのですがABCCから数えてもう72年となるわけです。※放射線影響研究所について詳しく知りたい方は以下のURLから入ってください。
2年前の明日8/6「ヒロシマの日」は早朝から平和記念公園で毎年開催される「平和祈念式典」に参列しました。この貴重な体験を私は昨日のことのように覚えています。ちょうど日曜日で授業もなかったため、人生初の式典参列となったわけです。とても暑い日で写真で振り返っても首にタオルを巻き汗だくで参加しましたが、被爆された方々はそれどころの暑さではなく……想像を絶します。少し話はずれますが映画「この世界の片隅に」をご存知でしょうか。2016年ですから3年前ですね。私はこの映画を広島の劇場で観ました。観終わった後は泣けてすぐには立つことができませんでした。18歳の娘すずさんが軍港の街「呉」へお嫁に行く……そして……と、当時の戦況や社会の様子、女性差別、民主的とはほど遠い構造的な息苦しさを纏った日常生活……そういったことをひっくるめてアニメーション化したこの映画は広告宣伝にお金をかけず「口コミ」だけで広がっていきロングランとなった映画です。TVでも放映されるかもしれませんができれば全編ノーカットで1度はご覧になっていただきたいですね。特に「この時期」に。リアルなドンパチのある戦争映画よりも胸を打つと私は思います。その映画を広島の地で観ることができたことも私にとって大変貴重な財産となっています。
「財産」ってお金や不動産ばかりではありませんよね。私の場合は「貴重な体験を通して得た感動や感想、知識」が何よりも大きい財産だと思っています。