7月最終日も不安定な天候の静岡市です。今日の静岡県内の各校舎では「第2回中3統一模試」が実施されました。模試を重ねるごとに実力をつけていってほしいと思いますが、そのためには……
模試の復習が重要!
「当たり前!!」という方もいらっしゃると思いますが、生徒たちは意外と模試・テストのやり直しをしなかったり、してもやり方に問題があったりするものです。今日は私なりのアドバイスを書いておこうと思います。その前に、まず書かなくてはならないことは……
「勉強でも、仕事でも、人生でも、自分を伸ばすためにやることは同じ」
だということです。
①自分の強みと弱み(課題・強めたいところ)をしっかり分けて整理する
②強みを生かしながら、弱点(または強めたい個所)を「集中的且つ徹底的に鍛える」
③最後に「俯瞰」する(全体を通して見直し、やり直しをする)
3つに絞って書けばこんなことです。これをその都度繰り返していくことにより、螺旋階段を登っていくような着実な伸びに繋げていくことができます。また「そう信じて事に挑む」こともとても大切です。
では具体的に「模擬試験を通して実力を上げていくためには??」ですが、私ならこうアドバイスをします。
「答案」(自分が解いたもの)が返却されたら、「データ」(志望校判定など)が返却されていなくても次のことをやりなさい。
1.返却された答案用紙の△、✖を見ながら、問題用紙の各設問番号に印をつけます(△、✖)➡これで「集中的且つ徹底的に鍛える個所(問題)」が明確になります。ただし、志望校の難易度によっては「その問題は触らなくてもよい」というものもあります。それについては文理の先生に「自分の場合、今回はどれを捨ててもよいか(優先順位として後回しでよいか)」を聞いて、「復習すべき問題の絞り込み」をすることも大切です。以上を通じて「自分が集中的且つ徹底的に鍛えなくてはならない△と✖」が明確にしなりましたので、いよいよ「実力をつけていくための学習スタート!」です。
2.ノートを開いて左ページに△、✖の問題を書きましょう。問題を切って貼るのもいいですが、手書きすることで頭に残りやすくなります。また、今後の模試や入試本番で、その問題(または類似問題)に出くわすかもしれませんよね。「模試に出るのは重要だから出るのです。だからこそ次回以降の模試でも同じ(似たような)問題が出る可能性が極めて高いのです」
3.ノートの右ページに左ページの△、✖の問題を解き直したり、必要なことをメモしたりして使用しましょう。これをやる際、当たり前なのですが、答えを写しておくようなやり方では意味がありません。大事なことは、誰かに「なんでその答えになるのか説明してみて」と言われた時に、しっかりと「〇〇だから〇〇になる」といった明確な説明をすることができる状態になっていることです。そうなるようにノートづくりは工夫しましょう。➡ここを具体的に聞きたい人もいると思いますが「ゴールだけはっきりさせておけば」後は個人個人、ノートの右側の使い方に差があっても構いません。大切なのは…
「その答えになる理由、△・✖をもらった理由を自分自身が理解できており、他者に説明することができる状態になった」
ということです。その意味では、もしかするとノートに纏めることすら必要ないかもしれませんね。敢えてノートに纏めておく利点を1つ挙げれば、そのノートが「自分自身の弱点克服ノート」として模試・テストの復習ごとに積み上がっていき、次の模試や入試本番前の効率的な学習に繋がるところです。やみくもにテスト直前学習をするよりも「自分自身の弱点克服ノート」をしっかりと見直すことで、効率よく、一番安心できる復習(学習)に繋がっていくのです。
4.△、✖の復習が終わったら、最後の仕上げに「もう1度、通しで模試をやってみる」ことです。実はこのことがなかなかできていない生徒が多い!!間違い直しをするだけで完璧な復習をした気になっているから、実力の伸びが緩やかになってしまうのではないでしょうか。成長角度を上げていくための最後の仕上げが「もう1度、全体を通じて△や✖を〇にできるのか??」の確認であると私は思っています。
ここに書いたことは何も受験生に限った「模試・テストの復習方法」ではありません。低学年の頃からそのような癖がついているとmuch better(小森のおばちゃま風に言えば「モア・ベター」)なわけです。
まぁ、色々書きましたが、あくまでも「私ならこうする」という話です。当然のことながら、私が校舎の責任者をしていた頃には上のようなことを生徒たちに指導していました。残念ながら塾生全員がそれをできていたかといえば「否」です。しかし、成長角度の高い生徒は総じて次のことだけは十分にできていたと振り返ります。
「その答えになる理由、△・✖をもらった理由を自分自身が理解できており、常に他者に説明することができる状態を保つ」
実戦ごとに着実に実力をつけ、大きく成長をする!
なんにせよ「この決意」が根底にあることが、とても大切だとは思いますが……。
今回は受験生諸君へのエールとして書いておきました。