【56】禅の教えは我らの肥やし

いよいよ夏期講習開始まで2週間余り。

「夏は受験の天王山」という言葉があるように、受験生にとっては来春の合否を占う非常に重要な「期間」(とき)を迎えます。受験生にとってだけではなく、例えば中1・中2の生徒たちも4月~7月に履修した内容で理解・定着が薄い科目・単元を徹底的にやり直し、9月以降の学習に繋げるための大切な夏です。中1・中2英語で言えば先ずは「動詞」と「時制」の理解が大切です。その他、中1は「単数・複数の理解」と一部の「疑問詞」が、中2では「助動詞」ですね。教科書によって履修する内容が異なるため、そうではないケースもありますが、静岡市で採択されている英語の教科書ではそこらへんがポイントになります。文理学院ではこの大切な夏を絶対に無駄にさせない気持ちで徹底指導に当たっていきます。

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話は変わりますが、先日、ある禅寺を訪れました。禅寺ではそこここに「禅語」が貼ってあり目に留まります。「禅語」とは禅の精神を表す言葉で、若い人でも見たり聞いたりしたものも少なくないと思いますが、その中に「不立文字」(ふりゅうもんじ)というものがあります。それは「文字で伝わるものではない、具体的に行動しなさい、体験しなさい」という意味です。この言葉は仕事でも勉強でも言えることです。頭で考えたりする暇があったら、どんどん行動に移し、行動しながら体験を通して学んだり、方法を見つけたりしていくほうがよいということだと思いますが、私もそのように思います。「手を動かす、目を動かす、口を動かす」などから頭が動き出す……ってこと、ありますよね。Leap before you look.という英語の諺があります。「見る前に飛べ(跳べ)」という意味ですが、これも「考えたりタイミングをはかったりしている暇があったら、どんどんやってみよ!」ということで、まさに「不立文字」に通じることばだと思います。

「日々是好日」(にちにちこれこうにち, ひびこれこうじつ)という言葉を目にしたことがあると思います。「過去を忘れ、一瞬一瞬を大切にして精一杯生き、素晴らしい1日にしましょう」という意味です。これには賛否両論あるかもしれません。私は「過去を忘れ」という部分について「それは正しい」とも思うし、「そうであってはならない」とも思うわけです。「一瞬一瞬を大切に精一杯」はなかなかできないことではありますが、そうあろうと「仕事」に臨むようにしていますが、なかなか難しいし、まだまだだと自己分析をしています。

私たちは教育に携わっている人間として「ことばの力」について勉強を重ね、自分自身の「ことばの力」を磨いていく責任があると思います。「ことば」は生徒の心を動かし行動を促します。「ことば」は部下や同僚、上司の心を動かし行動を促します。その意味で「禅語」に親しみ意味を深く知ることもまた「教育者としての勉強」に繋がるのだと思います。ただ、語彙が増えることで理屈っぽくなったり、頭でっかちになったりするのは逆に「コトバガジシンノカチヲサゲル」ことに繋がるので、「場とタイミング、そして相手を選んで」といった思慮深さも大切ですね。

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愛車の走行距離が昨日の早朝にとうとう100,000kmを超えました。新車で購入し2年半。納車日当日は夜の授業を終えそのまま広島まで「慣らし運転」を。片道700km弱を夜通し走った思い出があります。それから大切に乗ってきましたので(例えばオイル交換は3,000km走行ごとに必ず交換など)ディーラーで点検してもらっても悪い個所は1つもなしです。仕事にプライベートに本当によくがんばってくれています。これからも「物を大切にできる人」でありたいと思います。もちろん「大切な人たちを大切にできる人」、「言葉を大切にできる人」でもありたいですね。

7/10(水)ですね。2019年後半もすでに10日経ってしまいました。絶対に悔いを残すな2019年!!

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