【200】当たり前の基準

最後のセンター入試明けの今日は大変よい天候となっています。受験生諸君の手ごたえはどうだったのでしょうか。まだまだ続く入試日程、体調と心を万全に整えながら乗り切っていってほしいと思います。

学研教室併設校舎

文理学院では同じグループである「学研教室」を文理校舎内でも開講していくプロジェクトを推進しています。今年9月までに15校舎でコラボレーションを進めるべく、静岡県・山梨県の文理学院と学研エデュケーショナル事務局がmeetingを重ねながら「地域の幼児から高校3年生までを一貫指導する」という考えの下、一丸となって事業に取り組んでいます。いわゆる「文理方式」と呼ばれるコラボの形で、全国では他にない連携の方法を取っています。写真は開校1ヶ月となる文理学院羽鳥校の外観です。相乗効果がすでに表れてきており、文理にも学研教室にも問い合わせ、申し込みが続いています。これから静岡富士宮地区、山梨郡内地区でも新規開講を進めていくmeetingを開きます。このコラボ事業を通じて①少子化対策、②経費節減、③女性活躍推進、④幼児~高校生までの一貫教育、⑤SDGs推進などの目標を達成すべく、社を挙げて取り組んで参ります。

当たり前の基準

一昨日、小中学部の校舎長・副校舎長へある「指示」をメールで送りました。内容はさておき、その理由は①言われる前に気づき、行動できる長たれ、②当たり前の基準を上げろ、といった2点を伝えるためでしたが、そのメールを送るということは、文理の全校舎長・副校舎長が、まだまだそうはなっていないということです。伸びしろがある!ということか。

私は大学卒業後に「教育・学習支援業」の業界に入りました。就職してから3か月後、22歳6か月で人手不足を理由に校舎の責任者を担当しました。それから今まで9つの教室の責任者を担当してきました。28年間の社会人生活のうち、約20年間が何かの役職と掛け持ちしながらも「校舎長」としての仕事を全うしてきました。その経歴で1つ自慢できることを挙げれば「上司から指示されたことがほとんどない」ということです。それは言葉を換えれば「指示される前に長としてやるべき事を自ら考え、実行に移してきた」ということです。付け加えれば「仕事において当たり前の基準が周囲の人間や上司よりも高かった」のだと思います。

「当たり前の基準」……例えば生徒の出迎え・見送り1つとっても、保護者・生徒との三者面談1つとっても、授業と授業中の生徒対応1つとっても「こうあるべきだ」の基準が高く、それを自然とやってきたから結果に繋がり、今に繋がっているのだと思います。もちろん、校舎運営の結果が良いからだけで今の役を担当しているとも思っていませんが。校舎長・副校舎長以上の「長」がつく人間には、校舎を繁栄させる責任があります。その責任を継続的に果たすためには「今持っている基準を更に上げていく、つまり当たり前と思っている自身の基準を上げる思考と行動」が大いに必要なわけです。

「仕事ができない人」、「結果を出せない人」というのはどの会社でも存在します。それは「当たり前の基準が低い、また昔の基準で止まっている人」なのです。また、現在、よい結果を出している人でも「当たり前の基準を更に上げれば、更によい結果が出せたり、目の前の道がもっと広がったりすることに気が付いていない人」もいます。なぜ、そうなるのか。それは「謙虚」でないからです。突き詰めて考えていくと、「謙虚さ」から「もっと成長したい」と思うようになり、「もっと成長したい」から「もっと学び、もっと新たな行動をする」ようになるのです。先日、ある社員と話をしていた時に私の口をついた言葉が「上には上がいるし、尊敬する人もいるし、私なんかはまだまだ全然ひよっこだよ。そう思ってるから自然ともっと努力をしよう、できる人から学ぼうと思うね。終わりがないし、止まることがないから面白いし、幸せなことだよな」と。

これから20代・30代・40代の社員たちの中から文理学院を背負って立つ人財が出てくるでしょう。ある意味「競争」ですよね。いい競争をさせ、私たちの後を担う人財を育成すべく、日々伝えるべきことは会議で、研修で、メールで、ブログで伝えていきたいと思いますね。

今日の最後のアドバイスとして「あの時もっとがんばっていれば」と振り返ることは人生において無駄である。その時、その時期は決して戻ってこないのだ。また、「退路を断ち、覚悟を決めて仕事に挑んでいる人間」には敵いっこないのだ。20代、30代で他人よりも苦労してスキルとマインドを磨くことで、40代、50代が大きく変化する。「若い時の苦労は買ってでもしろ」という言葉は絶対に間違ってはいない。

200回目のブログは少し硬い話ですが、2020年度の「長」の人事がほぼ固まったところで、また、今年最初の「セグメント連携会議」(塾グループの社長会)が今週ありますので、自らの気を引き締める意味も含め、主に文理学院の「長」に宛てて書いてみました。

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