2/11(日)です。今日は夕方から月見校でテスト対策でした。18:00開始で21:35分終了という長丁場でしたが、みんな「時間を忘れるほど集中して」取り組んでいました。よい結果が出ることを期待しています!
学業を通じ、歳を重ね何を得る?
このところ色々考えることがあります。その1つを書いておこうと思います。
「大学を出る、歳を重ねる、家族をもつ、子どもを授かる……」といった感じの人が身の回りに多いですし、この業界で社会人として33年ほどやっていると当然そのような人との関わりが直接・間接含め多くなるわけです。いろいろな人たちと関わったり、見ていたりしてこんなことを思うことがあるのです。
「大学まで出て何を学んできたのだろう」
「歳をこれだけ重ねているのに、なぜここまで稚拙な考えしかできないのだろう」
大学まで出て学を積み、歳を重ねて経験を積み……なのに、そんな発想、そんな考えしかできないとはなんとも「不幸」だと思うことがあるのです。学習塾経営をしていてこんなことを言ってはいけないのかもしれませんが、今の時代、これからの時代では「知識」(=知っている内容や量)は高校・大学などへの入学試験では必要ですが、社会に出てからは「知識がある、ペーパーテストで得点が取れる」では通用しない場面が多々あるのです。知識などは調べたり、検索したりすれば正しい答えが出てくるわけですし、AI等の発達により知識があることが大きな武器にはならない時代へ入っていくでしょう。
では社会において「何が必要なのか」……上に書いたことを踏まえ、私なりに考える「社会人として、大人として必要なこと」を無理やり箇条書きで書くと次のようなものであると思います。
1.人に迷惑をかけず、人の役に立つよう心がける
2.自分の役割を正しく理解し、その役を全うできるよう努力する
3.具体的な目標を掲げ、その達成へむけ計画→行動をする
4.周囲の話や意見に真摯に耳を傾ける素直さ
5.勝手な判断や思い込みをせず、周囲に相談する謙虚さ
6.様々な状況下、様々な場面で自分自身の頭で考える
以上のようなことを身につけるには、やはり小学生から高校生の12年間が大切だと思うのです。その12年間、保護者である親は勿論ですが「出会う人」や「関わる人」によって上のようなことが育まれていくわけです。逆も然りで関わる人間がおかしかったり、関わり方が間違っていたりすれば歪んだ性格や間違った考えを持つ人として歳を重ねていくのでしょう。そう考えると私たち塾教師の仕事は本当に責任のある仕事なんだと改めて感じるのです。この2か月弱、月見校の現場で直接生徒たちに関わる時間が増えたことで、こんなことをじっくり考えるようになりました。
「学業を通じ、歳を重ね何を得る?」
この問いに私なりの答えは上の6つではないかと思うのです。学業であれば学力をつけることは勿論ですが、学業・学道を通じて以上の6つも自分自身の内に育んで欲しいですし、歳を重ねることで色々な経験を積むわけですが、その過程で以上の6つのことを自分自身の中に育んで欲しいと思うのです。そのお手伝いをするのが私たち大人であったり、教育者であったりするのではないでしょうか。
文理学院は学力向上は当たり前として、保護者の皆様からお預かりする大切なお子さんたちの「人間性向上、人間力育成」を謳う学習塾です。それを実現できる人たちが今以上に多く集まる学習塾になっていくといいですね。
月見校で仕事をしていて「教育に携わる仕事」の面白さ、素晴らしさに改めて気づく今日この頃です。同時にどこか救われるような感覚も。私たちは生徒たちの勉強を助けているようで、実は助けられているのでしょうね。
↑注目↑注目↑注目↑注目↑