中原校R6-92【歴史は繰り返さないが韻を踏む】

6/24(月)曇り◎ 

先週の土曜日に池上彰先生の講演会があり、中3生たちと一緒に視聴しました。

【真剣に聞き入る中3生たち】

 

池上先生らしい優しいソフトな語り掛けで、夢を持つ事の大切さを自らの挫折のエピソードを交えながら話して頂きました。

池上先生はジャーナリスト出身なので、政治・経済にフォーカスされたお話になるかと思っていたのですが、生徒さんが勉強しなければならない5教科全てに触れ、勉強の大切さを話して頂きました。今日のお話を聞いた生徒さんは高校での文理選択後「文系だから理数はどうでもいいや」「理系だから日本史世界史はやらなくていい」みたいな思考にはならないと思います。

私は「歴史は繰り返さないが韻を踏む」という言葉が強烈に印象に残りました。国家や歴史と言ったマクロな物の場合、戦争や経済で過去と似た事象は良く起こります。しかし、歴史に学んだ人類は、過去と同様な結果にならないようにしています。中3生は社会で習った、第一次世界大戦の戦後処理と、その反省を踏まえた第二次世界大戦戦後処理。世界恐慌の対応ミスに学んだ、バブル経済崩壊やサブプライムローンの処理をイメージして下さい。同じような悲劇を繰り返しますが、人類はその叡智を持って、より良く対処して来ていると思いました。

振り返って自分個人というミクロな物に当てはめた時に、自分の失敗というのは毎回同じような傾向があり、自分自身の人生の失敗が韻を踏んでいると思いハッとさせられました。

視聴した生徒さんの心に残るお話が多かったかと思います。

部活動の大会日程と重なったため視聴できなかった皆さんは、アーカイブでの視聴が可能ですので、ぜひともお時間のある時に視聴してみて下さい。

【夢や目標を言語化するために荒瀬先生が七夕飾りを作ってくれました】

 

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日程・時間:7月6日(土)14:00~16:00

テスト教科:算数・国語(各40分)

テスト範囲:学年をクリックすると開きます。    【小学4年生】 【小学5年生】 【小学6年生】

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お申し込み方法:下記3つのいずれかでお申込み下さい。

(1) 中原校に来校して頂き直接お申し込み。

(2) お電話にてお申し込み。

(3) ホームページ上からメールでお申し込み。

になります。オープン模試なので、現在文理に通っていない生徒さんも受験できます。小学生のお子さんの現状の学力把握の一助にご活用下さい

【お勧め本㉝】熱風   著者 福田隆浩

部活シリーズ第7弾。今回は「テニス部」を題材にした作品です。

単純なスポーツ小説少年文学には分類できない作品です。理由は主人公が聴覚障害で聾学校に通う中学2年生で、一緒にダブルスを戦う相棒難治性皮膚疾患を患っています。

著者が聾学校の先生で自分の見てきた生徒の姿を主人公たちに重ね合わせています。主人公の抱える苛立ちや苦悩は接した人間にしかわからないモノを感じました。

序盤はスポーツ作品の爽快感とは無縁で、主人公の境遇にひたすら打ちのめされてしまいます。周囲の無理解。家族の苦悩。将来への不安。聾教育の抱える課題等が描かれていて、考えさせられることが多かったです。

黄色いボールを追いかけている時だけは嫌な事。どうにもならないことを忘れて本当の自分になれる。そう考えているダブルスに向かない2人の少年が反目しながら次第に心を通わせて、「試合に勝つ」という目標に向かってひたすらに頑張る姿が描かれています。

第48回講談社児童文学新人賞佳作の作品なので、中学生にも読みやすい作品になっています。テニスの素晴らしさや、努力の尊さを描くと共に、ハンデを持っている人たちへの共感性を持てる作品になっています。機会があればご一読ください。