皆さんこんにちは。
鎌矢です。
数学の先生です。
今週ですべての高校の定期試験が終了しますね。
私も当時はこれくらいの時期に、定期テストを受けたものです。
その結果、数学のクラス分けで、一番下のクラスに振り分けられたものです。
…あれ?
今回はそんな、私の数学失敗経験を、おはずかしながら。
テストでしくじりました。
このタイミングが、私の数学人生で最も苦い瞬間でした。
よく覚えております。あの屈辱を。
小中高と、最も得意な科目は何かと問われれば、間違いなく数学でした。
甲府南への高校受験も、数学で無理やり他教科をカバーしてねじ込みました。
数学は、数学だけには絶対の自信、安心感、そして油断がありました。
甲府南のこの時期は、「図形と方程式」が定期試験の範囲でした。
このジャンルはおおまかにいうと、中学生で学んだ点や直線、それに新たに円を交えて、
いろいろな図形を関数や方程式で表そうというもの、でしょうか。
平面座標で点や直線などについて考える、そんな単元です。
最初は簡単なものから始まり、中学生で学んだ知識の復習、
それにすこし+αしたものを、図を交えて考えるところからです。
ここで、大きな勘違いをしてしまいました。
中学生の知識でほぼ解ける。図を書けば、計算しなくても大体わかる。
ならばこの単元、「公式を別段覚えなくてもよいのでは?」と考えました。
その結果が、この有様です。
…中学知識程度の私が、多少図が書けるだけの付け焼刃が、
応用問題はおろか、ちょっとひねった基本問題にかなうはずもありませんでした。
傲慢な高校生風情の思いつきなど、通用などしませんでした。
このクラス分けで夏に突入し、夏休みには下のクラスのみの補習の時間がありました。
ここで驕ったプライドを捨て、数学ができなければ何の取柄もなくなると焦り、
心を入れ替えて勉強しました。
以上、苦い思い出でした。
皆さん、教科書に書いてある公式、覚えていますか。
公式をちょっと式変形したものも、覚えていますか。
少し計算すれば求まるような公式、覚えていますか。
一つ覚えれば他も計算で出せるのに、わざわざ他も書いてある意味。
式変形で求まるのだから、元の式一つだけ覚えればいいはずの式も記載する意味。
その形で覚えること、その形も覚えること。これが大事なのでした。
ただの高校生でした。学ぶことが仕事の高校生でした。
己で勝手に知識に優劣をつけて、知識を削り、自滅した高校生でした。
皆さんは、こんな思いをしないよう、頑張って頂きたい。
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