「高校の普通科を3つに再編する案を中央教育審議会(中教審)で議論開始!」と日経で。
学際的な学びの学科
地域社会の課題解決に向けた学びの学科
その他の特色ある学科
「学際的な学びの学科」ではSDGsなど現代の課題に対応、国際機関や高等教育機関との協働などを、「地域社会~」では少子化・高齢化といったような地域が抱える課題解決への学びを……といった感じらしい。この背景には「意欲的な学び」を提供する狙いがあるということ。同時に「スクール・ミッション」(育成する資質や能力の明確化)や 「スクール・ポリシー」(卒業認定方針など)の策定・公表すべしとしている。
この方向性には個人的に大賛成である!!
高校生の学びがより充実するのは大歓迎。中学生も高校を選ぶ際に「とりあえず普通科」といった安直な思考が減る可能性もあるし、高校進学をより具体的な自分自身の将来像と照らし合わせて考えることもできるだろう。そして何より「目的意識をもって高校に進学・通学することができる可能性が高まる」と個人的には感じるね。
もちろん課題も多い。小学生のうちからある程度適正を測る必要があるのではないか?中学での進路指導も変化させないとね。大学入試はどうなるんだろう??などなど。そもそも30年ほど前、私がこの業界に足を踏み入れた頃にも、普通科改革的な話があったような……30年経っても大きく変化していない普通科改革をそうは簡単にできはしないだろう。できはしないだろうが、「国策として本気でやれば、きっとできる!!」と思いますね。本気でね。
課題は多くても、この方向性は決して間違ってはいないと思いますね。
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個人的には本来こうすべきであろうと考えていますが……。「日本の教育改革全般として」ね。
本来、「教育」とは「教え育む」ことでありそれを提供する側に大きな責任があると私は思うのです。国公立の学校が多いのもそれが理由で、歴史的背景を考えても、本来「教育の責任は国家にある」と思うのです。私たちのような私教育に携わっている人間も、ほとんどの場合、公教育の変化に対応しながら私教育を推進していることからもわかります。そう考えると『本来の教育』には「生徒たちが好きな(興味のある)勉強をして、知識やスキルを身につけて、好きな分野へ進むことを手助けするための指導」というよりは『国際社会、特に自国の抱える課題を解決し、未来へ向けて安全・安心な国づくりを支えるための人材(人財)をたくさん育てる指導』といった側面があるはずです。このことを大前提とすれば……
①日本の現状を踏まえ、日本の課題(エネルギー、食糧、少子化が3大課題だと私は認識していますが、まだまだたくさん解決すべき課題はあります)を明確にし、その課題解決のための人材を多く輩出するための教育課程を構築することが肝心要。
②次に子どもたちのゴール(職業)から逆算し、職種ごとに必要な専門スキルを定義し、それらを身につけることができ、ある程度現場ですぐに役立てることができる(稼働できる)人材を育成するための大学(学部・学科)を設置する(専門学校や職業大学みたいな感じもするが、そこは大学としての深みを出していこうじゃないか!)
③そして①②を踏まえて、それぞれの大学(学部・学科)へ進学するための高校(学科)を設置する。普通科再編や学科の再構築もこれに該当してくる。
④小学校・中学校では広く浅く学習しつつ「就職している自分自身の将来像をイメージしながら」、②③のどの方向へ進みたいか(進むべきか)を親や先生たちと話し合って(進路指導)いき、最終的に希望の高校(学科)への進学を目指す。ある専門分野に対して特異な能力を持ち合わせていれば飛び級なんてのは大いにあり!
⑤高校進学後は将来どの方向へ進みたいか(進むべきか)を、それまで以上により深く、専門的に考え、大学選びをしていく。
1つの具体例を示せば……少女Aさん(明菜?)は小学生の時に文理学院が主催するSDGsイベントで日本の食糧問題に興味をもった。中学進学後、高校を選ぶ際、農業高校へ進学して食について勉強しようか、新しく新設された普通科のSDGs関係を学ぶコースへ進学してその先を考えていこうか迷って文理学院のB作先生(佐藤?)に相談をしたところ、決意が固まり普通科へ進んで大学で「より専門的な勉強」をすることにした。見事、志望高校に合格したAさんは高校で熱心に勉強しながら「この先は食に関わる仕事をしたいんだけど……飢餓の問題や貧困の問題と同時に気候変動の問題にも興味がわいてきたぞ……それらをまるっと勉強して、その方向の仕事に就けないかなぁ」と思い描くようになった。結果、ある大学の社会学部環境学科へ進むことを決意し、見事合格を果たす。大学でも一生懸命勉強し、最終的には企業への就職をせず、自ら「太陽の恵み」(企業名)を立ち上げ、太陽光エネルギーを活用した大農園を静岡市の山間部に立ち上げ、小学生から興味のあった食糧問題と高校で興味をもった気候変動の問題への解決を両立させたビジネスを仲間の協力の下、立ち上げることができた。それから数年、日本の子どもたちが抱える貧困・飢餓の課題解決へも乗り出していく青年Aさんであった……。
なんてストーリーを描きながら、文部科学省を中心に国策として「大・教育制度改革」をなさったらいかがかと!!
・・・なんて妄想していると、本当に今の日本の教育は大改革が必要で……現在、公教育の現場で行われている諸々の行事を減らしていくことも必要になるでしょうし、教職免許を持たない各現場で活躍する人たちを積極的に高校・大学へ教授・講師として招聘するべきでしょうし……やること満載ですが、思い切ってやってみたほうがいいよね。だって、世界的にみて現在の日本は教育レベルが決して高くないわけですし、本当の意味で稼げるプロも多くは育っていない国ですからね。資源も食料も無い日本が世界の中で生き残って、国際社会に貢献できる国として(金銭的な話ではなくね)この先も地球の一員として活躍していくためには「国策として現代・未来にフィットした正しい教育改革のもと、新しい教育制度を構築しなくっちゃ~ね!」と思うわけです。
キーワードは「世界でも活躍できる本物のプロを大量に輩出できる教育制度」でしょうね。
金融のプロ、通信のプロ、ロジスティクスのプロ、エネルギーのプロ、建築のプロ、農業のプロ……現在の教育制度では言葉は悪いが中途半端な人材を多く生むだけで、本当のプロ(ゼロから構築できるや稼げる人)を大量に生み出すことは難しいよね。
その意味でも最初に戻るが「普通科再編」の方向性には両手を挙げて大賛成です。中身によりますがね、今後出てくるだろう中身にね。方向性には大賛成です!!
どう思う、みなさんは??