【唐瀬(高)】3×12?12×3?

「えんぴつを 12 本ずつ 3 人の子どもに くばりました。えんぴつは ぜんぶで いくつでしょうか。」式:12×3=36 答え:36 本

これを、3×12と書くと間違いされる!ウワー!!・・・

という話題は定期的に浮上してきます。

「×」という記号は「×の右の数と左の数を掛け合わせる」という指示のみを表します。したがって上のような掛け算の順序については式からだけでは読み取れません。余計なものを削ぎ落とした純粋な「×」が合ってさえいればそれでいい、と私は思います。

それに、数学の記号は誰かが勝手に決めた「ルール」なのであって、「絶対」でもなければ「正義」でもないです。他の書き方は許さないというスタンスはルールを超えたものになっているような気がします。

もちろん、12×3と書いてあるならば、(1つあたり基準)×(倍率)と「読むのが一般的」であり、「12個ずつ3人に配る」と読むのが「しいて言えば普通」というだけです。これも誰かが勝手に決めた基準なので、正直意味をなしていません。誤解を防ぎたいのならば、12[個/人] × 3[人]と書くべきでしょう。

数学にセンスは必要ありません。必要なのはルールを正しく覚えることです。ルールを知らずに見るスポーツは分からないのと同じで、数学もルールを知らなければ分かりません。逆にルールに従って丁寧に順序立てて覚えればしっかり分かります。

数学ができないとお悩みの人、どこかでルールを勘違いして覚えたから詰まっているかもしれませんよ?だからこそまずは質問をしましょう。私たち文理学院の講師は、たくさんの生徒を見てきていますから、みなさんの勘違いの発見のお手伝いをしますよ!

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