前回の続きです。
そして最後に付け加えた言葉が、「最低10年分の過去問を解いて、経験を重ねるしかないでしょう。」でした。
この時私の脳の中の思考回路は、「おいおい、このまま本人任せにしていいのか?」という疑問でショート寸前でした(少しおオバーですが!)。するとなんと生徒本人の口から、「過去問を使った補習をしてもらえませんか?」という言葉が飛び出したのです。補習するには私自身がきちんと予習を行い、教えられるようにする必要があります。問題レベルからしてかなりの予習時間が必要であることは火を見るよりも明らかでした。でもこのまま放置してしまうのは嫌ですし、もしきちんと予習をすれば自分自身の宝にもなる、、、。
そう考えていた時、昔ある人から言われた言葉が蘇って来ました。もう四十年以上も昔のことですが。
「相手への要求は、その人への最大の尊敬である!」 という言葉です。
この言葉を思い出してしまった以上は、「よし、一緒にやろう。授業後毎回大問1問を解いて解説をしよう。その中で実力も付き、上手い解決策が見つかるかもしれない。」と返事するしかありませんでした。それから2月末の国公立前期試験までの間、東京外大過去問題との熱き戦いが始まったのです。
続きは次回にしますね。