校舎ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
副校舎長の横森です。
ゴールデンウィーク、皆様何をされて過ごしましたか?
今年はコロナ禍も落ち着きつつあり、外出をされた方も多いのではないでしょうか。
勉強も大切ですが、遊べるときにしっかり遊ぶこともとっっっっても大事です!
ということで、私は鎌倉・横須賀に弾丸旅行してきました。
数年前から御朱印を集めておりまして、
(お寺と神社が一冊になっているのは本当は良くないとかなんとかあるみたいですが……)
円覚寺⇒建長寺⇒寿福寺⇒鶴岡八幡宮を回ってきました。
小6の時の修学旅行と、大学4年の春にゼミで研究旅行をしたのに続いて3回目の鎌倉ですが、
京都と違い、鎌倉は質素で落ち着いた重厚な雰囲気があります。
武門の雰囲気と言えばそうかもしれませんが、この飾り気のない落ち着いた雰囲気が鎌倉の良さですね。
さて、鎌倉の後は横須賀へ行きました。
海上自衛隊の基地があるのでイージス艦が停泊しています。
でも目当てはイージス艦ではなく、こちら
大日本帝国海軍の戦艦・三笠です。
意外と知られていませんが、大日本帝国「海軍の軍艦」というのは、日本にこの一隻しか残されていません。
それくらい日本にとっても、世界にとっても偉大な船なんですね。
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1868年明治維新。欧米との接触で過激な西洋化を行った日本は、
江戸時代から36年後の1904年、列強のひとつロシア帝国と全面戦争に突入します。
日露戦争です。
軍事力でも軍備でも経済力でもロシアに負ける日本は、
国を挙げて「ロシアに勝つ」ことを目指します。
高橋是清や小村寿太郎など優秀な政治家・外交官が、外債(海外からの借金)を世界中回ってかき集めます。
また、ロシアを内部から崩壊させるために、明石元次郎という外交官は、ロシア国内の反乱分子を焚きつけます。
軍隊はまず陸軍。
当時世界最新鋭の要塞へ粘り強い攻略戦を仕掛け、攻め取ります。
そして陸軍総力を挙げた奉天での戦いでは、鍛えられた騎兵隊の電撃戦で勝利をおさめます。
そして海軍。
ロシアのバルチック艦隊と日本の連合艦隊が日本海で激突します。
バルチック艦隊がヨーロッパから大西洋⇒インド洋⇒南シナ海を通り日本海に現れるまで、
日本の連合艦隊は日本海でひたすら訓練を重ね、戦いの時に備えました。
1905年5月27日、バルチック艦隊が日本海に現れたのを発見した連合艦隊から発せられた電文は有名です。
「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」
天気が良いために敵艦を見逃すことはないこと、日本海に荒波が立ち軍艦が安定しない中ではあるが、訓練を重ねた日本艦隊にとっては好条件であることを示す名文です。
(有名な「三笠艦橋の図」。上の電文を作ったのはこの戦いの作戦参謀・秋山真之中佐です。右から三人目の人物です)
こうして始まった日本海海戦。
(戦いの間、連合艦隊の司令官たちが立っていたのがこの場所です。ちょうどこんな風景を見ていたんですね)
結果は日本側の損害は3隻の小型の船沈没、バルチック艦隊は38隻の艦隊のうち21隻沈没・6隻拿捕、
ロシアに帰れたのはたった5隻のみの日本海軍大勝利でした。
この日本海海戦の連合艦隊・旗艦(リーダーの船)が三笠でした。
日本海海戦の奇跡的な圧勝で、国際的に連合艦隊と長官・東郷平八郎が称賛され、
現在東郷平八郎は「世界三大提督」に数えられています。
そして三笠は第一次世界大戦後の軍縮条約でも廃棄を免れ、
第二次世界大戦後の海軍の軍艦破棄でも廃棄を免れ、
現在は「記念艦」として保存されています。
日露戦争の勝利、すごいんですよ。
当時の日本人たちにとっても、世界にとってもすごいんですよ。
しかし。
小説家・司馬遼太郎は日清・日露戦争を主題にした著書『坂の上の雲』でこうも言っています。
「その勝利は日本の優れた計画性と敵の命令系統の弱さに立った際どいものだったが、
その事実は国民に知らされずその勝利を絶対視し、
日本軍の神秘的強さを信仰するようになった。
これを分岐点として国民的理性が大きく後退した。」
つまり、第二次世界大戦のころに代表される
「日本ってすごいんだ!神様に守られた国なんだ!」
的な発想につながってしまった、ということですね。
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過去の頑張りで出た結果を信じ続けると、
修正しなければいけないところで修正できずに失敗する。
勉強でもお仕事でも友人関係でもあることですね。
そして、確かな勝利の裏には地道な努力と計画があるのも一緒です。
ということで!
中間テストで確かな勝利を収めるために、
計画的に課題をこなし、地道にひとつずつ勉強しなおしましょう!
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地道な努力と確かな計画で、定期テストで勝っていきましょう!