【長田校】高校1年生へのメッセージ

4月8日(火)、長田校の卒業生(新高1)に高校の制服を着て集まってもらいました。忙しい中、多くの生徒が来てくれてとても嬉しかったです。皆、ありがとう!

この学年は長田校が開校して以来、最高の合格実績を出してくれた学年です。また長田校のある地域でもNO.1でした。とても元気がよく優秀な学年でしたね。

思い返せば、この学年が優秀になっていったきっかけは、小学校6年生の時だったと思います。文理で行われるテスト(文チャレ)で校舎上位を取るようになってから、子どもたちの意識が徐々に変化していったように思います。その勢いは中学生になってからも続き、文理内のテストで上位を取りましたね。できて当たり前の環境が作られていき、授業内の小テストですら必死に取り組む姿勢が生まれていました。とても頼もしかったですね。テストのたびに行う席替えも、皆を盛り上げるイベントになっていましたね。そうしたことの細かい繰り返しが、徐々に本当の学力を身に付けていったのだと思います。

中学2年生の時は、自習室に来たと思ったら、教室で騒いで迷惑をかけて私に怒られましたね(それも今となってはよい思い出です)。しかし、中学3年生になってからは受験生として意識が変わり、自習室の雰囲気も変わりましたね。それと同時に、私も本気になる時が来ました。本当は、皆とバカ騒ぎをしながら楽しく授業をしたり、話をしたりしたかったのですが、この先の現実の厳しさを知っているからにはそうはいきませんでした。時には厳しいことも言う必要もあり、常に最善な方法を模索する毎日でした。

最も苦労したのが内申でした。中学3年生の前期内申が低く、後期内申にかける思いがより強くなり、面談を実施し、ラスト勝負ということで皆、本気で後期テストに臨みましたね。「やるときはやる!」という長田校の精神のもと頑張った結果、多くの子たちが内申を上げることに成功しましたね。最大で+7も内申を上げる子がいたほど! 本当に素晴らしかったです。そして、ここからが長田校始まって以来の出来事なのですが、もともと実力はあるが内申が足りていない生徒が多かったので、いざ内申が上がると上の高校を目指すという子が出てきました。それも1人ではなく数名出たことには、驚きとともに逞しさを感じました。私の答えは…もちろんGO! です。

忘れてはいけないのが、夏から入ってきた生徒でした。志望校を変えてからというもの、毎日塾に来て必死に勉強していました。本当によく頑張っていたと思います。そして、確実に人としても成長していきました。その成長ぶりに他の生徒も刺激を受け、日に日に自習室の利用者数も増えていきました。入試までの3か月はおそらく今までの人生で一番勉強した時期であり、最も成長した時期だったのではないでしょうか。私も正念場でした。一人ひとりの状況や、声掛け、合格の可能性、まだまだ実力が足りていない教科の補習、やれることはすべてやってやろう、この子たちの気持ちを無駄にするわけにはいけない! という強い思いで接してきました。

公立高校の入試を終え、合格発表の日がとうとう来ました。前日から色々なことを想像してしまい、ほとんど眠れませんでした。結果は、長田校としては過去最高の結果ではありましたが、残念ながら全員合格させることができませんでした。合格させたかったという思いがあふれ、久しぶりに泣きましたね。今でも、あのときにこうすればとか、ああすればよかったとか考えてしまいます。しかし、子どもたちは強かった。今では次の目標に向かって歩みだしています。高校受験という大きな壁を1つ越え、次は大学受験や専門学校、そして就職と、新たな挑戦がこれから待ち受けています。けれども、長田校の卒業生たちならきっと乗り越えていくと信じています。高等部にも多くの子が進学してくれました。本当の闘いはこれからです。皆の更なる成長を楽しみにするとともに、どんどん私たちを驚かせてくださいね。

最後に、卒業おめでとう! とても大好きな生徒たちでした。高等部に進学しなかった生徒も長田校の生徒であることに変わりはありません。是非、遊びに来てくださいね。

長田校 校舎長 荻野