【高等部 中島校】SCIENCE IS ELEGANT Vol.科学とは②

以前のブログで科学的であるための条件として「再現性」「因果関係」「実証性」を上げました。これらの有無が科学的であるかどうかの根拠になります。しかし、これらがないからと言って、全く科学的ではないかと言ったらそうではありません。そこに、「科学の発展」が隠されています。

赤駒

再現性のない物に再現性を与える。これも、科学を発展させていくうえで重要なことです。その昔、雷などの自然現象によって偶然得られた「火」という存在も、自分たちで火を起こせるようになりました。このように、今まで偶然や神の力と言われていたものを自分たちでできるようにすることが科学を発展させていきます。

青駒

実証性とは、実験や観察によって仮説を検討することができるということです。この手法を確立することも、科学を発展させていくうえで重要なことになります。宇宙の観測も望遠鏡ができたことで発展しました。細菌の研究も顕微鏡ができたことで発展しました。このように、観測機器の精度向上によって、今まで検討することができなかった仮説を検討することが可能となります。このように、今日の研究では、観測機器の精度を向上させることも重要視されています。

閑話休題

しかし、科学的であるということは万能ではありません。科学は発展途上の物になります。特に、生物学や医学といった分野では、個体差があるゆえに、再現性や因果関係を示すのが難しくなります。なので、科学は発展途上ということを知ったうえで、それを発展させるにはどうしたらいいのだろうかということを考えましょう。そして、少しでも興味があるのであれば、その道に進んでみてはいかかでしょうか。

SCIENCE IS ELEGANT

「知る」ことで世界が「広がる」「学ぶ」ことで世界が「色付く」

文理学院中島校 理系担当 伴野