こんにちは、富士宮駅南校理系担当の伴野です。
突然ですが、科学的である条件とはどのようも物でしょうか。例えば一般的には、超能力や魔法といったものは科学的ではないとか言われていますが、そこにはどのような違いがあるでしょうか。
科学的である特徴は3つあります。
1つ目は、同一の条件のもとでは同じ結果が得られることです。これを、再現性と言います。例えば、ボールを投げればいつかは地面に落下します。これは、誰がやっても・どこでやっても・いつやっても同じことです。逆に、超能力でボールを浮かせるということは誰しもができることではないので、まだ科学的であるとは言えません。
2つ目は、原因と結果の関係がしっかりとあるということです。これを、因果関係と言います。例えば、「筋トレをしたら筋力が増える」のように、筋トレという原因が、筋力が増えると言う結果をつくっているので、因果関係があると言えます。
3つ目は、問題に対する仮説が観察や実験などにより検討できることです。これを、実証性と言います。例えば、「ガラスよりもダイヤモンドの方が光を反射しやすい」という仮説は、実際にガラスとダイヤモンドに光をあてることによって検証することができます。しかし、「死後の世界は存在する」という仮説は、実際に実験等によって検証することができないので、まだ科学的であるとは言えません。
赤駒
科学的であるためにはこのような3つの特徴を持っていることが必要です。しかし、科学的であるものと、そうでないものの間にははっきりとした境界線があるわけではありません。これは科学がまだ完成されたものではないからとも考えられます。だからこそ、どのあたりが科学的で、どの部分が科学的ではないのか、理由を持ってしっかりと理解する納得することが大切です。その態度こそがまさに科学的であると言えるかもしれません。
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