長泉校舎#248 アップデート

冷たい北風が木々の葉を落とす小雪。休暇をいただき、沖縄に行きまだ暖かい海を楽しんだ後、関空まで飛び京都へ行きました。まだ葉が落ちておらず、12月に入ってもまだ紅葉が楽しめる暖かな冬です。

冬期講習生募集中

文理学院長泉校では冬期講習生を募集しております!小学生は4日間の国語算数・3日間の英語、中1・2は6日間の5教科で学調対策と学調特訓2日間行います。すでにたくさんの冬期講習生の申し込みがございます。ぜひ文理の冬期講習で2024年の復習をしましょう!

冬期講習説明会は12/7(土)18:00から行います。お申込みやお問合せは電話(055-943-5180)または申込フォームより受け付けております。

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トタン・ブリキ、材料工学の発展

あるテストの理科の問題を解いていると、トタンの話が出てきました。高校化学らしい問題ですが中学生でも理屈を説明すれば理解できます。鉄の表面に亜鉛メッキが施された屋根などに使われる鉄の腐食を防ぐメッキです。

水滴がついて金属がイオンになります。FeとZnではどちらの方がイオンになりやすいかと言えばやりましたね!

「ど・て・あ・ま!」

というわけでZnがイオンになりやすいため亜鉛イオンZn2+となるわけです。長泉校の皆さんはわかったかな?私こんなことでしか役立たないことを教えていたんですけど、分かってくれたのかな…

トタンがあればブリキの話もしましょう。ブリキは鉄の表面をスズSnでおおわれたメッキです。スズは体内に入っても排出されやすいらしく、バケツや缶詰に使われています。私の祖父はスズのコップで水をのんだらおいしくなるとかなんとか言っていましたからね。(Snのイオン化傾向そこそこ小さいからきっと違うのかな…いや少しはイオンになっている?)

FeとSnではイオン化傾向を勉強している方ならわかる通り(あてにすんな)、Feの方がイオンになりやすいため腐食してしまいます。Feの方が先に溶けるのでは意味がなさそうではありますが、Snはトタンで使われているZnよりもイオン化傾向が小さいため、傷がついていない状態では水がついても溶けにくいのです。

屋根は軽くした方が地震に強くなるため、金属屋根の開発はかなり進んでいます。現在トタン屋根のお家を新築で建てるとはあまり聞いたことがありません。腐食が少ないガルバリウム鋼板(Al、Zn、Si、Mgのメッキ)です。フッ素で遮熱加工をすれば50年は持つと聞きました。茅葺き屋根から瓦屋根へ、トタン屋根からガルバリウムへと進化していく様子は材料工学の発展が良く分かります。

こういう問題っていいですよね。イオン化傾向に興味がわくかどうかはさておき、生活で使われているんだという感覚をみなさんに持ってほしいものです。(みなさんの感想は初見の問題だから難しかっただけでしょうけどね)

「勉強しよう」ではなくて「知識を知恵にしよう」をどんどん普及させなければいけないと強く実感しました。

冬期講習に向けて教え方を見直さないといけない。自分をアップデートしなければならないと思った問題でした。冬期講習では学調に使える理科の知識を楽しくわかりやすく教えます。ご興味のある方はぜひお問い合わせください!

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