皆さんこんにちは、中島校理系担当の伴野です。この校舎ブログでは数年前に理系知識を垂れ流していた「SCIENCE IS ELEGANT」を復活させて、再度、理系知識を垂れ流して行きたいと思います。
ではでは……
黒駒
皆さんはロジャー・バニスターという人物はご存知でしょうか?この人物は、イギリス出身の陸上選手です。彼が現役時代、陸上には「一マイル(1.6 ㎞)4分の壁」がありました。これは、1.6 ㎞を4分以内で走るのは人間である以上不可能であるというものです。
しかし、当時オックスフォード大学の医学部生だったバニスター選手は、トレーニングに科学的な手法を導入し、その結果見事に一マイル3分59秒4で走り、4分の壁を破りました。この記録は二度と破られないだろうと言われていました。なぜなら、バニスター選手以前の世界記録は4分1秒4というタイムでしたが、バニスター選手がこの記録を更新するのに31年かかっています。
では、バニスター選手の記録を更新するのに何年かかったでしょうか。答えは46日です。それまで30年以上更新されず、人間では不可能と言われた記録をわずか46日で別の選手が更新しました。さらにその後1年で37人がこの記録を更新しました。このように、何年も破られていない記録でも誰か一人が破ると立て続けに記録が更新されるということがあります。このことを、ロジャー・バニスター効果と言います。
閑話休題
「限界」はある意味勝手につけられているものかもしれません。限界だ、無理だ、不可能だ、やりたくない…そういった精神的なものが枷となり、記録の更新を妨げているということがあるかもしれません。とはいえ、限界だ、不可能だと思わなければいいのかというとそうでもありません。記録を更新するのはそんな簡単なことではないからです。実際、バニスター選手も科学的なトレーニングを導入しています。このように、理にかなったトレーニングによって結果が付いてくるのです。
赤駒
皆さんが普段やっている勉強でも同じことが言えるでしょう。ただやればいいというものでもありません。レベルに合った、目標に合った学習が最大限の効果を発揮します。是非皆さんも文理でレベルに合った、目標に合った学習をしていきましょう。
SCIENCE IS ELEGANT
「知る」ことで世界が「広がる」、「学ぶ」ことで世界が「色付く」