連日パリオリンピックの話題で盛り上がっています。
パリといえば、1919年第一次世界大戦の講和会議がここで開かれました。
会議の基本方針として、アメリカ大統領ウィルソンが、
無賠償、無併合、民族自決などを含む平和原則を提唱しましたが、
イギリス・フランスは、大戦の被害感情、膨大な債務(借金)、
反ドイツ感情から、裏交渉を繰り返し、平和原則を骨抜きにして、
ドイツに天文学的な賠償の支払い義務を含む
ベルサイユ条約を結ばせます。
このイギリス・フランスの態度に嫌気の差したアメリカ議会は、
元来のヨーロッパに干渉しない方針(モンロー主義)に帰り、
ウィルソンの平和原則に基づき設立した国際連盟への加盟を承認しませんでした。
感情的理由から不必要なまでにドイツを追い込み、
史上初の国際平和機関は大国から参加拒否され、
イギリス・フランスは自ら次の大戦の種をまきました。
オリンピックイヤーの前後は、それに絡めた出題が目立ちます。
11日、12日は中3教達検特訓です。
も一度復習しましょう。
塩山校