前回、削られた・失われた感性の中にとても大事なものがある気がしてならないものの例を書くと宣言してしまったので、焦って考えている勝又です。
皆さんは金子みすゞという詩人をご存知でしょうか。私は彼女の詩がとても好きなのですが、今回はその中でも『不思議』という詩(学校によってはこの詩を扱ったことがあるかもしれません)を通して先ほどの例を考えてみたいと思います。
『不思議』という詩はだいたい以下のような内容です。
自分の身の回りの自然のことを私は不思議でたまらない。周りの人はみな当たり前だと笑っていることが私は不思議でたまらない。
リズムと倒置法・反復法などの表現技法に支えられて「不思議でたまらない」という心情がより強調され、リアルなものとして伝わってきますのでぜひもとの詩を読んでみてください。
小中学生を見ていると、子どもは常に「なぜのアンテナ」を立てて日々を過ごしているのだろうと感じます。私たち大人が何も感じずに「当たり前だ」と思って過ぎ去ってしまうようなことに、立ち止まって「なぜ」と考えることができるのは子どもの特権なのかもしれません。
恥ずかしながら私の「なぜのアンテナ」は経年劣化してしまい、反応が悪くなってしまっています(しかもそれが自覚できるほどに…)。
だから、小中学生の皆さんが持っているぴかぴかの「なぜのアンテナ」は私が喉から手が出るほど欲しい宝物なのです。
ということで、小中学生の皆さん、「なぜ」と思ったことをどんどん私たちにぶつけてください。どんなことでも構いません。それを私たちにぶつけることは決して恥ずかしいことではなく、皆さんの「なぜのアンテナ」が高性能であることを示す、誇るべきことなのです。そして、一緒に皆さんが見つけてくれた「なぜ」について考えましょう。
ということで、「なぜのアンテナ」をぴかぴかにするために子どものようにはしゃぎたい勝又でした。
最後に
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