《塩山校》学ぶのは歴史ではない

(前回からの続き)中学生の社会を担当していてます。

覚え方をゴロにしたり、土偶・貝塚・竪穴住居は縄文3点セットとか、
何度も声に出していってみたり、覚え方の工夫も教えます。

歴史を勉強して、本当にわかってほしいことは、そんなことではありません。
過去に起こった出来事や、過去の人物の考え、長い時間をかけて続いている社会の変化から
どういう人間になりたいか、どう生きていくかの手がかりを
見つけてほしいということです。

これを個人レベルから人類全体に拡大すると、
人類は、人間社会はこれからどうあるべきか、
直面する諸課題をどう解決したらよいか、の手がかりを
見つけてほしいというか、自分もその一人として見つけなければならない
ということになります。
これは歴史上の3人(前回参照)の真意でもあるはずです。

しかし残念ながら、それはかなわないのかもしれません。
歴史は繰り返さないが韻を踏むのです。
反省し行動を改めることができるなら、韻を踏むはずがありません。

人類が歴史から学んだ唯一のことは、人類が歴史から何ひとつ学ばないということだ
W.チャーチル

では、歴史を学ぶことは無意味なのでしょうか。
そんなことはありません。
学ぶとは自分のこととして考えるということでしょう。

よく、「はい」「わかりました」といいながら、内心では「自分は違う」
「自分には当てはまらない」と思っていることありませんか。
それでは、他人の、人類の過去の過ちは役立ちません。
「自分もそうかもしれない」「自分もそうなら改めよう」
と考えることが、学ぶことです。

逆転の文理夏期講習

逆転合格も繰り返す
塩山校 電話 0553-32-5034