こんにちは。唐瀬校舎の千葉です。
こども食堂への寄付のご協力をお願いします。
募金箱の設置期間は7月20日までです。
コロナの影響が完全になくなったとは、まだ言い切れませんが、経済的に良くなったところは良くなったという状況でしょうか。回復の兆候にばらつきがあるため、一律で課される物価の上昇の影響は人それぞれです。コロナを経て、日本が「余裕のあるものが余裕のないものに手を差し伸べる」社会になっていればいいなと思います。文理学院は「食が子どもの体も知能も育てる。」という考えのもと、毎年、山梨・静岡で子ども食堂を運営する団体に寄付を行っています。
「なぜ支援をしなくていけないのか。」という問いを考えたことがありますか。答えは様々だと思いますが、自分は「支援をすれば社会の多様性が保たれ、結果的に全員が住みやすい社会になっていく」からだと思います。ジョージアのCMで山田孝之さんが様々な職業に扮し、缶コーヒーで一服する「社会は誰かの仕事でできている」というのが自分の印象に強く残っています。高校生はまだ働いていないので、実感はないかもしれませんが、今日も皆さんはいろんな人のお世話になっているはずです。直接的に商品やサービスを受け取っていなかったとしても、今着ている服もネットの環境も誰かの仕事の結果です。
たとえば、その服が作られたのはベトナムだったとしても、流通にのせ、店舗で販売したのはおそらく日本人です。仮に店舗で受け渡した店員さんがAさんだったとしましょう。そのAさんはまだ結婚してませんが、Aさんのお姉さんは子ども食堂を利用したいと考えています。ところが、近隣の子ども食堂がコロナの影響で活動ができなくなっているとしたらどうでしょう。無限ともいえる人と人とのつながりを寄付という形で支援の輪にできれば、社会の多様性が保たれ、自分や身の回りの人がいつか支援が必要になったとき、きっと誰かが助けてくれます。
「寄付」は英語でいうとdonationもしくはcontributionです。contributionには、「貢献」という意味もあります。文理学院の使命の一つは、生徒の中に社会・世界に貢献できる人間性を育むということです。「地域清掃活動」と同様、今回の「子ども食堂への寄付」も実際の行動・体験を通して、社会へ貢献することの意義を考える良い機会になると思います。「何かしないといけないってわかっているけど…。」という生徒の背中をポンと押す。勉強と一緒ですね。