- 五月も半分を過ぎ、中間試験も近づいてきました。万全の準備を行ってゆきましょう。特に高校1年生の皆さんは、今後の進路を決定して行く第一歩となります。分からないところが何もない状況を、今からつくっていこうね!
前回の続きの、『現場で汗をかかないと何事も身につかない』からです。
会社をつくって間もないころ、私はある経営セミナーに参加しました。講師のなかに、本田技研工業を創業された本田宗一郎さんの名前があり、高名な経営者の話を一度聞いてみたいと思ったからでした。ある温泉旅館を借りて二泊三日で行われるもので、参加費用は数万円。当時は大金でした。私はとにかく本田さんの顔を見、声を聞きたいという思いが強く、周囲の反対を押し切ってなかば強引に参加しました。
当日、参加者は温泉に入って浴衣に着替え、大広間に座って、本田さんが来るのを待っていました。しばらくして本田さんが姿を現しましたが、浜松の工場から直行してきたような油のしみた作業服姿でした。そして開口一番、こう一喝したのです。
「みなさんは、いったいここへ何しにきたのか。経営の勉強をしにきたらしいが、そんなことをする暇があるなら、一刻も早く会社へ帰って仕事をしなさい。温泉に入って、飲み食いしながら経営が学べるわけがない。それが証拠に、私はだれからも経営について教わっていない。そんな男でも会社が経営できるのだから、やることは一つ。さっさと会社に戻って仕事に励みなさい。」
今回はここで止めますが、生徒の皆さんはどのようにこの文章をとらえますか? ニャンコ先生的には、学ぶということへの切実な思いを感じます。「そんなことをする暇があるなら、一刻も早く会社へ帰って仕事をしなさい。」という部分を、極端な表現かも知れませんが、「携帯をいじっている暇があるなら、一刻も早く自習室や自宅に戻り、今日習った復習をしなさい。または、単語の一つでも、数学の公式の一つでも覚えなさい。」と置き換えたいと思います。現在、携帯電話は私たちの生活から切っても切れない存在になってしまいましたが、空き時間、隙間時間に携帯をいじっている生徒さんを多く見かけます。前にも書きましたが、隙間時間を如何に有効利用できるかは、勉強の成果を上げるうえで大きな役割を果たすと信じます。是非、上の本田宗一郎氏の言葉にある通り、〇〇している暇があるなら、勉強に勤んでもらいたいと思います。
ニャンコ先生からのお知らせだニャン(=^・^=)