必要に迫られての奥深い意義  Part89

前回の続きです。

あれが社会のリーダーと呼ばれる人たちの振る舞いであるなら、いまの子どもたちが大人を尊敬も信用もしないのも無理はないと思えるほどです。

人の上に立つリーダーにこそ才や弁でなく、明確な哲学を基軸とした「深沈厚重」の人格が求められます。謙虚な気持ち、内省する心。「私」を抑制する克己心、正義を重んじる勇気。あるいは自分を磨きつづける慈悲の心・・・・ひと言でいえば、「人間として正しい生き方」を心がける人でなくてはならないのです。

それは中国の古典にもある、「偽」「私」「放」「奢」、この四つの煩いから離れた生き方ともいえます。すなわち偽りがあってはいけないし、私心があってはいけないし、わがままがあってはいけないし、奢りの心があってはいけない。そうした高潔な生き方をおのれに課すこと。それが人の上に立つものの義務、つまりノーブレス・オブリージュというものでしょう。

かなり厳しいことが書かれていますが、人の上に立たないまでも、人間として生きていく上で重要な哲学が含まれていると思います。生徒さんにはまだほど遠い話のように感じるかもしれませんが、このような哲学、生き方は幼い頃からの経験が大切です。一朝一夕に身に着くようなことではありません。大学に行くという目標を掲げている皆さんは、最高学府としての大学で学ぶ以上は社会のリーダーと考えてもいいでしょう。つまりは、上にかかれている内容は皆さん全員にあてはなることだと思います。

是非、勉強と共に自己を磨き続けて下さい。

ニャンコ先生からのお知らせだニャン(=^・^=)

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