「なんですかその略し方」
高校2年生の塾生に指摘されました。
こんにちは。鎌矢です。
今日は、ちょっと遅れましての七夕祭、通称「バタ祭」です。
指摘された後、気になっていろんな方に聞き込みをしましたが、
やっぱり返ってくるのは「そんな略し方聞いたことないよ」なんて言葉のみ。
この違和感はなんだろう。
「バタ祭」という表現、僕はいつも聞いていたはず。
みんなもそう略していたはず。
そう遠くない昔に…
ん…?
最近…でもないけど、ちょっと昔…
近くでもない昔…あっ…
山口大学の学園祭「七夕祭」の通称ですね。
山口大学でも「七夕祭」なる学園祭があります。
学生寮で暮らしている学生が運営委員会となり開催されます。
出店は、クラス単位から変わり、サークルや部活のグループから出店されます。
山梨の高校ではできませんでした、食品提供ができます。
我々のサークルでは、「トルネードポテト」なるものを販売しました。
ジャガイモをらせん状に切り、櫛を通した食品です。
私が意見を出しました。余ったら食べたかったからです。
七夕祭当日、いろいろなお店が出る中、大きなサークルが豚汁を提供していました。
七夕祭の名物は豚汁、との話らしいです。ですので、我々は脇役。
こっちはのんびり販売を…と思いきや、
わりかし売れる…いや、結構売れる。
当日、にわかに雨が降っておりました。
雨で気温が下がれば、あったかいものを…となることもなく、
山口大学も結構な盆地。我々もご存知、蒸し風呂状態です。
ただそれでも腹は減る。道行く人は、その片手にフランクフルトやチョコバナナ、
我々自慢のトルネードポテトなど…
…もう一方の片手には傘を持っておりました。
豚汁は、容器を持つ片手と、それをつつく箸を持つもう片方の手、両手が必要ですね。
雨という状況になり、片手が傘で埋まってしまったお客さんは、
片手で食べられるものを求めていました。
そんな状況、目の前には、櫛一つ持てば食べることが出来るポテトが一つ。
結局、午前中にはすでに、余りを付け狙う私の目の前から
トルネードポテトの在庫は無くなっていました。
状況一つ変われば、それに伴いお客さんの動向も一気に変わり、
商品の売れ行きに影響を与えます。
雨という状況に、片手でも食べられるという特性が合わさり、
午前中に完売と言う大成功を収めることが出来たのです。
…
結局自分では一つも食べれなかった現実に嘆き、
学園祭の閉祭を迎えました。
ちなみに、食べ損ねた私は芋を求めて、
他サークルのじゃがバターを食べ、プライドを癒しました。
じゃがに振り回された「じゃがバタ祭」でした。