6/28(水)曇り◎
本日の静岡市は蒸し暑い梅雨らしい天気となりました。
昨夜。中3の生徒さんと面談を行いました。テスト結果が満足できない結果だった生徒さんです。テスト後の勉強に向かう様子を観察していると、明らかにモチベーションが下がり、考える「学習」ではなく、手のみを動かす「作業」になっていました。また、授業中の様子も「できた!」という感動も、「難しい!」という苦悶も感じさせず、非常にフラットな精神状態を感じさせていました。
保護者様も呼んでの三者面談でしたが、わざとタイムラグが生じるように設定し、最初に生徒さんと2者で、その後、合流した保護者様と3者で面談を行いました。
2者面談の時に、最近の勉強に対する取り組みを自分ではどのように評価する?という話から始めました。本人は今の自分の勉強が至らないことに対しての自覚はあったので、しばし無言の後、「よくない」と返答。では、なぜいい勉強ができないのかな?と問いかけると、正直に「テストの点数が取れなくてやる気がしなくなった」という返答。
若いという事は経験が少ないという事で、成功や蹉跌を過大評価します。私たちが預かる生徒さんは当然若い(時に幼い)世代なので、生徒さんの心理的な動きに対しては敏感に,そして繊細に行動しなければなりません。生徒さんの心の中にある、やる気をそぐ腫瘍を切除していきます。
この会話の最中にも、本人はお説教をされるのかと心理的に構えています。朗らかに、明るい雰囲気で、君を責める気はないよと空気感で伝えつつ、では、なぜ望む結果が得られなかったのか?という質問をします。
本人は熟考の上で「テスト勉強が足りていなかったから、、、」と答えました。実際、文理で組んだテスト期間中、部活や学外の習い事などで忙しく、中原校に来ていない時にしっかり学習してくれているか不安でした。そこで生徒さん本人に「テスト期間中見てて不安だった。」「集中しきれていないのを感じていた」「なのに、忙しいのかなぁ、、、と思ってしまい、君が全力を尽くすようにさせれなかったのは私の失策だった。ごめんなさい。」と頭を下げて謝罪しました。
説教されるかも、、、と構えていた生徒さんにとって、謝られるというのは予想外だったようでびっくりしていました。そこから彼の中で勉強に向き合えない原因のモヤモヤとしたものに「全力を尽くせなかった無念」という形を与え、それを言語化し、解決策を共に考えることで心の平衡を取り戻させ、「次回のテストの目標点を何点にするか?その実現に向けてどんな努力が可能か?」を一緒になって考えました。
面談を始める前のけだるげな空気は霧散。「これがいいかな?それともこっちのほうがいいかな?」と色々思考を回転させるところに陰(マイナス)の気は発生しません。
すっかり前向きな空気感のところに保護者様が合流して、3者面談に切り替わりました。保護者様は、すっかり前向きになった生徒さんの様子に驚いていました。
物語ならここでめでたしめでたしで終わりですが、現実は続きます。生徒さんはこの後も、迷い、悩み、道を見失うことがあるでしょう。その度に力になっていきたいです。
ご自宅でのお子さんのご様子が気になったらお電話ください。即対応することをお約束いたします。
明治から昭和にかけての政治家。後藤新平(クリックでWikipediaが開きます)の言葉に「金を残すのは下だ。仕事を残すのは中だ。人を残すのが上だ。」というものがあります。
保護者様の世代では、野球監督の野村哲也さんが著作やインタビューなのかで折に触れ使っていた言葉なので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
自分は「成功には上中下があり、数字を残すのは成功の中でも下。システムを残すのは中。人を残すのが上。」と解釈しています。
塾講師として、テストの点数のような数字を出すことは成功の中でも価値の低い成功。勉強のやり方や進め方を学べたならそれは成功の中でも中位の成功。自発的に行動して、困難にめげずくじけず頑張る精神力を持った人間を育て上げればそれは最上の成功と考えています。
今後も中原校で「成功の中でも最上」の艱難や怠惰に屈しない人を作っていけるように誠心誠意頑張ります。
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夏期講習説明会
7/1(土)PM4:00~5:00
持ち物:筆記用具・スリッパ
夏期講習の内容と同時に、夏の学習の進め方・夏休みの有用な過ごし方・休み明けに生徒さんがどういう風になるべきか、など小中学生のお子さんをお持ちの保護者様に有益な情報をご提供いたします。
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中原校☎054-204-6755
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