【甲府南西校】世界を見る道具

校舎ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
副校舎長の横森です。

ヨーロッパが大変なことになっていますね……。
安全保障理事会でロシアへの批難が否決。
NATOもEUも国連もアメリカも、批難はしても軍隊は派遣せず、
ウクライナはひとりでロシアと戦っています。

悲しんだり恐れたりするのはもちろん大切ですが、
ぜひ中学生や高校生のみなさんには、社会科の教科書を手に取ってみて欲しいと改めて思っています。

地理的に見れば、冷帯・寒帯の大国・ロシアは大昔から南方の海洋進出を考えていたことがわかります。
凍らない港(不凍港)を欲しがり、北方で採れる原油や天然ガスなどをヨーロッパにパイプラインで輸出して、交渉材料にしてきました。

歴史的に見れば、大日本帝国のやった満州国建国に似た様子です。
国際的に非難を受けながら、「満州民族の独立のため」に国を作るも、
国際連盟総会で非難決議を受けて日本は国際連盟を脱退。世界大戦へつながります。

公民的で見れば、安全保障理事会の常任理事国が暴走したとき、国際連合もストップをかけることができないという、国際連合の無力さというものがあらわになったとも見れます。
国際連盟の反省からつくられた国際連合ですが、まだまだ完全な組織というわけにもいきません。
そして、地域主義(リージョナリズム)のデメリットも明らかになりました。地域のために、地域外の国を仮想敵国にして締め出した結果でもあります。
また、核兵器を持つ国と持たない国の力関係も分かります。ロシアは持っています。ウクライナにはありません。

たぶんこれらの知識は、皆さんお持ちのはずです。
中学校の公民までで勉強する内容ですからね。

学校で学ぶことに、
「なんでこんなこと勉強しないといけないんだ!」
と、思う人や思う内容もあると思います。
社会科はひとつひとつの知識全てが、今と未来の世界を見る道具になります。
知識をしっかりつけて、世界をよく見て、そしてよく考えて欲しい。
社会科の専門家として皆さんにお願いしたいです。

ということで。
まずはしっかり知識を付けましょう!

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