安西校R4-315【公平と公正】

1/24(火)快晴〇

天気予報では、今日明日は静岡市内でも氷点下になるとあり、((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルしていたのですが、日中は思いのほか温かい日差しで拍子抜けでした。日が暮れてから本領発揮で雪が降りだしました!

静岡市内で雪(というか風花)を見るのは初めてなのでビックリしました。

Wikipedia 風花説明 リンク

自転車通塾のかたは防寒をしっかりしてくださいね。

あと、昨今の世情をかんがみて、教室の換気をのため窓は開けて授業をするので、羽織る物を1枚持ってきてくださいね。

さて、話は変わりますが、最近見たニュースで色々考えさせられたニュースがあります。

下記のリンクです。

「隣の教室の声がダダ漏れ」「不公平だ!」と受験生が大ブーイング。試験監督が実名告発する「英語スピーキングテスト」

子どもを預かり、勉学を頑張らせる背景にあるのは、受験が公平で公正であるという事です。

受験の原典は古代~近代中国で実施されていた「科挙」にあると思っています。「科挙」は隋の時代に確立した、「(試験)目による選」を意味します。この「科挙」に合格した者は、国家官僚として皇帝のそばで国家運営をする人材になり、士大夫といわれる社会階級を形成しました。

国家の運営に携わるには、この「科挙」に合格するしかなく、倍率は最盛期には約3,000倍と信じられない倍率だったそうです。生まれや門地に関係なく合格すれば地位・権力・名声・富を得ることができるので、受験する人はおびただしい時間と労力をつぎ込んで合格の栄冠を目指しました。

清朝の時代になると、「科挙」に合格した士大夫層が暗記や反復勉強ができるだけの人材に変質していったため、西洋の侵略に対して無為無策になり、「科挙」はその歴史的な役割を終えます。

しかし、「科挙」生まれや門地に関係なく、努力すれば成功を収められるという価値観は残りました。

Wikipedia「科挙」リンク

日本は貴族や武士の時代に「世襲」が定着していましたが、明治期にサミュエル・スマイルズ「自助論」がベストセラーになりました。福沢諭吉「学問ノススメ」にもその反映がうかがえます。天は自ら助くる者を助くという考え方ですね。この考えが、努力すれば報われるという考えになり、苦学力行して受験に成功して、「末は博士か大臣か」といった明治的な価値観が確立しました。第二次世界大戦後も日本社会の根底に「勉強を頑張った人は偉い!」という価値観を残すことになったと思っています。この価値観が変質したものが「学歴至上主義」や「偏差値教育」ですね。

「科挙」「自助論」を並べたてましたが、これらが成立するのは、試験や社会が「公正で公平」であることが条件になります。

「公正・公平」が担保されない社会では、人間は頑張る足掛かりを作れなくなります。20世紀末にソ連や東欧諸国で共産主義国家が崩壊していったのが証左です。

試験の公平さは、法の平等・税の平等と同様に、健全な社会を構築する条件だと思っています。

記事を読んで、試験制度や学習内容を変更するのは構いませんが、公平性だけは失わないようにしてほしいと願わずにはいられませんでした。

【坂】

次回新年度説明会

1月28日(土)

PM6:00~PM7:00

持ち物:筆記用具・スリッパ

お申込み・お問い合わせは下記番号まで

☎054-204-1555

 

来年度より安西校で高校生が学べます!

Be-wingは映像を使った授業+コーチング学習のハイブリッド授業です。

学習相談や分析・アドバイスをする専任のメンター分からなかったところを即質問できるチューターダブル指導‼

他にはない、文理のトコトン学習指導を高校生でも実施していきます!

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今まで、高校入試が終わり、高校に進級した生徒さんがどんな高校生活を送っているんだろうと、気をもむことが多かったですが、高校に進級した後にもメンターとして生徒さんの成長に関わっていけることは大きな喜びです。是非ご近隣にお伝えください。