英語長文に対する読解姿勢

吉田校舎で、難関大学志望者の英語を担当しています一瀬克紀です。

皆さんの中には、単語の表面的な訳語を暗記して長文のあてはめ読解をしている人も多いのではないでしょうか。多くの単語は基本語を中心として、その手足とも云うべき接頭語や接尾語から成り立っています。ですからいきなりその単語の全体の意味を詰め込むのではなく、まずその単語の各要素を意識する方が効果的な場合が多いと思います。このように意識することで、未知の単語の意味も推測しやすくなると思います。例えば、「prefix」を「接頭語」と難しい訳語で丸暗記するより、「pre」は「前」の意、「fix」は「固定」の意なので、「前に固定して置いた語」というイメージになると意識する方が実感しやすいと思いませんか?それから例えば、仮に「pretext」という単語が長文の中で筆者の主張の鍵を握っているのに、未知の単語だったとします。「pre」は「前」の意、「text」は「織る・織物」の意味だと知っていたとしたら、「長文の中のpretext」という単語を「前に置いた織物」→「後ろを・内部を隠すカーテンのようなもの」→その長文の中でこの単語を支える関連表現をヒントにして→「実際の意図を隠すための口実のようなもの」と推測することは不可能ではないように思います。このような感覚で重要単語と関わっていきますと、長文に対する読解姿勢が変わってきます。結果として、長文の内容に対する実感力が確実に向上してきます。いよいよ、夏休みですね。単語を大切にしながら、より正確に実感できる長文読解授業を実践しています。

夏期講習からのご参加をお待ちしています。