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副校舎長の横森です。
先日、授業の後に職員室でお茶を飲んでいた時に中学2年生に言われた一言。
「あ、先生そんな顔だったんだ」
たしかに、いつもマスクしてるから顔を見せたことがありませんでした。
「おう、かっこいいだろ」と返したらお手本のような苦笑いをされました。はい。
皆様、マスクは好きですか?外したいですか?
コロナ禍も始まって早3年目。昨今はマスクをいつまで付けているのかなんていうのも議論され始めました。
しかし、現在小学校3年生以下のお子さんは「学校でマスクを取ったことがない」世代なんですよね。
感染症が云々ではなく、マスクは当然しているべきもの(こんな状況からマスクを顔パンツとも呼ぶらしいです)になりつつあります。
マスクを取りたいどころか、マスクを外せない人々が増えているらしいです。
すごい時代になったものですね。
(ちなみに私はマスクが大嫌いです)
そんな話を山中先生としてました。
すると、
山「素顔知ってる人少ないですもんねぇ」
確かに。
素顔知っているって、
そうとう仲のいい友達か、カップルか、夫婦かみたいな感じです。
そこで私。すごいことに気づきました。
横「『素顔知る』が500年後1000年後の『古典』で『交際する』みたいな意味で注釈付きそうだよねえ」
なんか、言葉の誕生に立ち会ったみたいな気持ちです。
古文単語に「見る」という言葉があります。
現在と同じ「何かを目で見る」という意味もあるのですが、
別の意味で「結婚する」という意味があります。
これは平安時代当時、女性が外出して他人に顔を見せるという文化がなかったことが由来です。
女性の名前や顔を知っている・見たことがあるというのは、それこそ夫婦くらいなんですね。
きっと、もともとは「見る」に「結婚している」なんていう意味はなかったんでしょうが、
「お互いの顔を見るのは夫婦くらい」=「見る=結婚」という風に、
習慣をもとに言葉の意味が拡大されたのでしょう。
なので、きっと今から500年後・1000年後は、
「素顔知る」で「結婚している」とか、
「マスク取る」で「好意を伝える」みたいな意味になったりする……のかも?
言葉って面白いですね。
こういうのはなんという学問なのかはわかりませんが、
一文字一文字、一語一語冷静に考えてみることで、見えてくることもあります。
テストや検定でも、そうした力が必要だったり使えたりしますよね。
さて来週5月28日は英検!
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