こんにちは。富士吉田校の高根です。
昨日はまだ夏は終わっていないと言わんばかりの暑さでしたが、今日は一転雨模様ですね。傘を持ってくる人は忘れずに持ち帰るように、そして他の人の傘と取り違わないようにご注意ください!
ただいま富士吉田校の玄関にて「靴の忘れ物」を保管しています。
靴の特徴、詳細は校舎にお越しになってご確認ください。
サイズ違いまたは見た目が似ている靴を取り違えて誰かが履いていってしまったようなので、心当たりのある生徒は職員室の先生の誰かに申し出た上でお持ち帰りください!
白や黒など多くの生徒が履いており混同する可能性がある靴には自分の物であるとわかる目印を付けておくことをオススメします!
ちなみに私は陸上部時代の名残からなのかスニーカーを脱ぐ際は毎回紐を解いています。その分履くのにも時間がかかってしまうのですが。汗
さて、本日はとりとめもない話になってしまいますが、ブログのタイトルにもある「敷居が低い」という言葉について最近考えたことを書いてみようと思います。
まず、皆さんは「敷居が低い」という言葉を見聞きしたことはありますか?
「このレストランは子供だけでも入ることができる敷居が低いお店だ。」
「読書はすぐに始められる敷居が低い趣味である。」
見聞きしたことがあるという方は、このような使われ方をしていたのではないでしょうか?
こういった文脈では、おそらく「気軽に、手軽に」といった意味合いで使われているのだと思います。
しかし、元々「敷居が低い」という言葉は存在しないようです。
どういうことかを考えるためには、まず対義語と思われる「敷居が高い」の意味を理解する必要がありそうです。
もしかしたら、「敷居が高い」の方が目にする機会が多いかもしれませんね。
「ここのお店は高級品ばかり取り扱っていて敷居が高い」
「この楽器は初心者にとっては敷居が高い」
といった使われ方をしているのを私も見たことがあります。「気軽でない、手軽でない」という意味合いですね。
けれども、この使われ方自体がそもそも誤用(間違った使い方)のようです。おそらく、「ハードルが高い」と混同して使ってしまっているのではないかと考えられます。
では、「敷居が高い」の本来の意味は何かというと、「不義理・不真面目なことがあって、その人の所に行きにくい」という意味だそうです。
「以前家の花瓶を割ってしまい、その友達の家は敷居が高い」みたいな使われ方が元々の使われ方ということです。
そのため、これの対義語に当たる言葉は本来存在しないという意味で「敷居が低い」という言葉はもともと存在しないと言えます。
ここまで、長々と言葉の意味について述べてきたわけですが、私がここで言いたいのは、決して「敷居が低い」は間違いであり、存在しないから使ってはいけない!ということではなく、言葉というのは時代とともに変化するものであるということです。
実際に、私が所有している国語辞典には「敷居が高い」という言葉の意味に「気軽に、手軽に」といった意味合いも一般的に広まっているという趣旨で載っていました。(「敷居が低い」は載っていませんでした。)
そもそもこの話題を出したのも、SSクラスの授業で扱っている教材に「敷居が低い」という言葉が載っていたからです。それほどまでに、世間一般だけでなく教養ある文献にまで新たな意味が浸透しているということです。
自分一人の問題であれば、誤解を与えない表現に言い換えたり、相手が使っていた場合には、文脈で意味を補えばいいですが、国語を教えている身としては、どのように生徒に伝えれば良いか非常に悩ましいところです。
先述の通り、言葉は変化するものなので、広く世間に浸透している言葉を今更間違いというのは時代錯誤とも言えます。
その反面、正しいものとして積極的に広めて良いものかとも感じます。
もっと悩ましいのは、テストなどの問題として出題されたときです。どちらか一方を正解にして、もう片方を不正解にするのでしょうか?
ここまで話を広げておいて月並みな感想にはなってしまいますが、言葉とはまったく不思議なものです。
今回の話で、こう教えています、こういう風に考えていますなどございましたら、生徒の皆さんでも他校舎の先生方でも教えていただけると幸いです。
ここまで長いこと読んでくださった皆さん、ありがとうございました。
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