こんにちは。富士吉田校の高根です。
先日学研グループ内の国語の先生方と国語の指導について学ぶ機会がございました(先生も皆さんたちと同じように日々勉強しているんですよ!)。
そこで私が気になったのは「読解力」の正体についてです。
皆さんも国語を勉強する際に、「読解力を付けましょう!」とか「読解力が足りない!」と言われたことがあるかもしれません。
私自身、学生時代は上記のようなことを言われましたし、今は逆に皆さんに言う立場になっているわけですが、ところで、「読解力」とは一体何なんでしょうか?
漢字から察するに「読んで解く力」ということになるのでしょうが、実際にはそんなに単純ではありません。
「読解力」の「読」に着目しても、「文章を問題なく読むことができる」状態に至るまでには、その文章の中に書かれている言葉の意味が分かる「語彙力」、文の構造や別の文との繋がりを捉える「文法力」、小説にしても説明文にしても文章に書かれていることの「前提知識」などなど、複数の力が重なって初めて「読める」ようになります。
たとえば、以前中3のSSクラスで小説を扱った際に、野球用語の「ゲッツ―」という言葉がポンと出てきました。ただ出てきただけなら、スルーしても良いのですが、解答の中に「ゲッツ―」と書かなければいけない問題も出てきておりました。
皆さんは「ゲッツ―」という言葉を知っていますか?野球経験者や普段から野球に慣れ親しんでいる人であれば、当然知っている言葉かもしれませんが、そうでない人からしたら初耳なのではないでしょうか?意味はぜひ自分で調べてみてください!
このように、国語の勉強以前に普段から身の回りの出来事やニュースに興味関心を向けることができているか否かも「読解力」の一つと言えます。これを「フィーリング」や「相性」といった言葉で片付けてしまう人もいますが、今後国語を勉強する上で必要となる力であると私は考えています。
実際に大学入試における「共通テスト」では、2025年度から国語に「実用的な文章」が新たに加えられ、より実生活で見るような文章の読解もできるよう求められます。
ただ教科書やテキストで勉強するだけでなく、日常的に様々なことに関心を向けてほしいと思います!
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