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文理学院のねらい

 文理学院は学習塾・予備校ですので、学習指導には全力を尽くします。他の追随を許さないほどの指導を行なっています。たとえば、中学生コースでは、有力他塾が通常週2日通塾制であるのに対し、週3日通塾制を採用しています。高校入試は5教科で実施されます。これは、生徒の学力に偏りが出ないようにしたいとの、各県の方針から来ています。これに対応するためには、週2日制ではどうしても時間が足りないため、毎週5教科を指導できません。文理学院では、週3日制をとることにより、5教科を毎週しっかりと指導することができます。そのため、過去の結果から、生徒の85%が入塾時の実力より1ランク・2ランク上の高校に合格しています。
 この実績は驚異的なものと言えますが、実は週3日制は文理学院のもう1つのテーマとも深く関連しているのです。それは「人間性の向上」です。人間性の向上の課題は2つあります。1つは精神面の強化であり、もう1つは豊かな情操の育みです。生徒の皆さんは週3日通塾することにより、週2日制と比較して、学習量は1.5倍、学習の質も深くなります。ですから、おのずと、普段からの努力が必要とされ、継続してやっていくにはかなりの忍耐が必要になります。つまり、学習を通して忍耐力、我慢強さが身に付き、それが精神面の強化へと繋っていくのです。
 また、私達が子供達と顔を合わせる回数も多くなります。顔を合わすたびに声をかけ合います。挨拶から始まり、様々なことを話します。そして、週3日制は授業時間数が多いため、時には指導に時間的余裕が生まれます。その時には、教師達が様々な話をするのです。若い教師は若いなりに、ベテランはベテランなりにいろいろな観点から話をします。そういう話を通して、子供達の視野は広がっていきます。自分だけの自己中心的な視野から、周囲の人々へ、地域社会へ、そして世界へと広がっていくのです。私達は、こうした日々の地道な指導によって子供達の豊かな感性に、人間として何が一番大切なのかを訴え続けます。
 「週3日制をやめて週2日でやったらどうですか」という話を時々耳にします。経営的にはるかに楽になるというのが、その主旨だと思いますが、私はまったく受け入れるつもりはありません。私達の理想を追求していくためには、どうしても週3日通塾制でなくてはならないのです。

私の「子育て論」

 私も55歳まで教壇に立ちました。先生時代は「先生らしくない先生」だったと思います。私は、「こうしなさい」「こうあるべきだ」というようなことは一切言いませんでした。「それは自分で考えなさい」と言いました。本人に気づかせる、感じさせる。そのために、私自身は子供達を全力でバックアップしました。
 ところが、今は社会的傾向として、子供達にそれぞれの価値観を押し付けて、「こうしなさい」「ああしなさい」と言っているような気がしてなりません。子供にとって、「押し付け」は自ら考えて決断したことではないため、行動にエネルギーが湧いてこないのです。そもそも、自分で考えて、自分で判断して、自分がこの方向に進もうという気持ちにならなければ、自分のやったことに対して責任はとれないし、人から強制されたことに対しては逃げに入ります。そうさせないためには、自分で考えて、自分で判断して、自分で決定させないといけません。私達は、それを全面的にバックアップしてあげる必要があります。
 また、人間にとって一番辛いのは無視されること、評価されないことです。そうであれば、子供にはその逆をやってあげればいいと思います。つまり、よ~く見てあげる、よ~く関心を持ってあげるのです。そして、その子の持っているいい所を見逃さずにほめてあげるのです。そうすると、そうしてくれる人間に対して子供は信頼を置き、好きになります。好きな人の言うことはよく聞いてくれるのです。
 それは子供に単に好かれようとすることとは根本的に違います。ご家庭でもどこでも、子供を見てやって、関心を持ってやって、話を聞いてやって、そして評価すべき所は見逃さずに評価してあげて、認めてあげれば、子供は絶対に間違った方向には行きません。そうすることこそが、子供達に対する本当に必要な「バックアップ」と言えるのではないでしょうか。

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